先日、伊万里のお祭りトンテントンの企業対抗カラオケ大会に出た。
話があったのは、5日前ぐらい。
参加するはずだった企業が、急にキャンセルになったらしい。
話が来たとき、すごく迷った。
僕は別に歌が上手い訳では無い。
スタッフの田中はカラオケで90点以上取るかなり美声の持ち主だ。
しかし、その日は用事があり、出場できないとのこと。
田中も出れないし、断ろうと思ったけど、こういう機会で無料で伊万里の人たちに宣伝できるなら、やったほうがいいじゃん。
って思った。
あと、個人的に自分の殻を破るためにも出ることにした。
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当日行くと、企業対抗カラオケ大会ということで、地元の企業が何人も社員さんを引き連れて参加していた。
うちわを持ったり、看板を持ったり、仮装をしてきたり、団体戦で気合の入り方が凄かった。
企業対抗カラオケ大会だから、企業をあげて参加するのは当然だろう。
僕たちは、数日前に出場することが決まったので、何も準備できてなかった。
一人で何も持たずに来てしまった。
完全にアウェーだった。
選曲は中島みゆきのファイトにした。
暗い水の流れに打たれながら魚たち登ってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗がゆれるから
場違いの逆境の中で、一人歌う。
皆から止められたり、バカにされたりしながら、伊万里に帰ってきた23歳の頃の自分と重ねて歌った。
めちゃくちゃ緊張したけど、不思議と心地よかった。
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人が集まらなかったから
歌が下手いから
準備ができなかったから
仕事があるから
カラオケ大会に出場しない理由は山ほどあった。
でも、それでも挑戦できてことは良かった。
歌ってるとき、妻も母も妹も泣いていた。
賞を取れなかったことは悔しかったけど、自分との戦いに勝てた気がする。
次出れるなら、前もって準備して、皆で楽しくワイワイ歌いたいな。笑