佐賀の新米農家、ど田舎から

佐賀の新米農家です。日々、気づいたことを日記としてかけたらいいなと思ってます。

卵が広まる喜びと不条理について

嬉しいニュースと残念なニュースがあります。

 


まずは嬉しいニュースから。

 


最近、卵の注文がちらほらと増えています。

 


人の紹介だったり、SNSで知って注文していただいたり。

 


昨日も三重県から大量に注文が入った。

 

また、地元の面識のない方から、インスタ経由で定期購入をしたいと連絡がありました。

 


まだクラウドファンディングのリターンを返し終えてないので本格的に販売するのは、4月ぐらいからになりそうですが、こうやってちらほらと注文が来て、リピートしてくださる方がいらっしゃることを嬉しく思います。

 


集客につなげるためには、こつこつと発信することもそうですが、卵の品質に徹底的にこだわり続けて美味しい卵を作ることが1番だと思うので、引き続き餌作りにこだわっていこうと思います。

 

良いニュースはまだ続きます。

 

最近は、卵の産卵率が85%位になってきました。

 


濃厚な配合飼料ではなく、自家配合粗飼料を与えているので、産卵率は通常の養鶏よりも低くなるとは思ってました。

 

僕が参考にしている本では、66%ぐらいと書いてありました。

 

個人的には、自家配合の餌で80%を超えた値をキープできてるのは、まあまあ良いんではないかなと思います。

 

養鶏の技術がだいぶ確立されてきました。

 


ここからは、残念なニュースです。

 


最近、毎日イノシシが養鶏場に入ってきます。

 


針金をつけたり、ワイヤーメッシュで囲ったりと、対策してるんですけど、それでもダメです。

 

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今日は、土を掘って、ワイヤーメッシュの下からくぐり抜けてきてました。

 

そして、養鶏場の柵が破壊され、鶏が逃げ出してました。

 

餌を食べているわけでもなく、ニワトリを食べているわけでもないです。

 

ただ、荒らしているだけのようです。

 

今日も、掘られたところを埋めて、鉄で固定したのですが、効果があるかどうか。。

 

ここまで苦労して養鶏場作って、やっと鶏も卵を産むようになったのに、イノシシが現れて柵を壊していきます。

 

不条理。

 

自分の努力などを嘲笑うかのように、天災や社会の変化はやってきて、その努力を台無しにしていく。

 

コロナもそうだほつ。

 

そんなことを考えていたら、ある本の一説を思い出しました。

 

これは誠実さの問題なんです。こんな考え方はあるいは笑われるかもしれませんが、しかしペストと戦う唯一の方法は、誠実さということです。

『ペスト』(カミュ/著 宮崎嶺雄/訳 新潮文庫)P245より引用)

 

コロナ禍で再ヒットした不条理文学で有名なカミュのペストの一節で、ペストに戦う医師リウーのセリフです。



ペスト(新潮文庫)

ペスト(新潮文庫)

 

 

現実逃避したくなるが、コツコツやろうと思わせてくれます。

 

これからもきっと、不条理なことがたくさん起きると思いますが、誠実に、コツコツと。

 

まずは、イノシシ問題、なんとかしないといけません。

 

おすすめの倒し方あったら、教えてください。

インフラが揃った

養鶏場の電気工事が終わった。

 

それに伴い、井戸を組み上げるためのモーターを動かせるようになった。

 

蛇口を捻ると、水がドバドバ出てきた。

 

井戸水は1分間に45リットル出るそう。

 

お風呂の浴槽を5分で溜めれる量だ。

 

汚れた手をしっかりと洗えることに感激した。

 

 

 

幸せのハードルが低くなってる。

完全に。

 

 

さて、水が通るようになったので、自動灌水機を設置することに。

 

機材だけで25万円ぐらい。

工事を頼むと追加で55万円ちょいでの合計80万円。

 

自分でやれば、55万円も削減できるということで、自分でやることにした。

 

やれるか不安だったけど。

 

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設計図は業者に作ってもらった。

 

これで一応、説明通りに組み立てればいいことになった。

 

水道管は、途中で水漏れしないように、テープをつけたりしないといけなくてちょっとめんどくさい。

 

知り合いやいとこが来てくれた。

 

みんな初めてだったけど、みんなで意見出し合って進めることができた。

 

パズルを作っていくように、それぞれが持っている断片的な知識を言い合うことで、自分ではわからなかったことがわかるようになって進めていく。

 

チームでやるってこういうことなんだろうなと思った。

 

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意見を言い合いながら、手を動かしていくうちに最初は全くイメージが湧かなかった完成像が見えてくるようになった。

 

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水が漏れないように、連結部分を気にしたり、ちょこちょこ水を流しながら、進めていった。

 

全部完成して、ドキドキしながら蛇口を捻ってみた。

 

水が給水機に流れてきて、鶏が寄ってきて、水を飲んでいる姿を見た時は、なんかもうすごくすごく感動した。

 

お金もまあまあつぎ込んだし、自分で工事したのもすごく不安だったから。

 

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「あぁ、ちゃんと流れてくれてよかった」

 

水を汲んで、運んで、鶏にあげるという作業、今までなかなか大変だったが、これで解放された。

 

 

そして、この給水機を設置することを自分でやったことで、灌水工事をある程度できるようになった。

 

このノウハウを蓄積できたのは、かなりの収穫だ。

 

おそらく、次は設計図も自分で書けるし、資材の調達も自分で出来るから、今回の値段の半額ぐらいではやれるだろう。

 

 

撹拌器も動かせるようになったし、養鶏場を運営していく上で必要なインフラは揃った。

 

ほんと、いろんな方のおかげで、ここまで順調に進めている。

 

あとは美味しい卵をお客さんにちゃんと届けて喜んでもらえるだけ。

 

まぁ、そこが難しいんだろうけど、コツコツやっていこう。

 

 

日本一周しているいくや君が旅立った。

スーパーカブで日本一周しているよしざわいくや君が、2泊3日でうちに泊まり旅立った。

 

彼は福井出身の27歳。

 

明るく笑顔が素敵で、思慮深くて話がとてもとても面白かった。

 

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いくや君が来るきっかけは、僕の養鶏の師匠である本間さんからの紹介だ。

 

初日の夜は二人で焚き火をした。

 

佐賀の野菜や魚を食べながら、暗闇の中でちょっとずつ形を変えながらは不規則に燃える炎を眺めると開放的になる。

 

その炎の前で、いろいろなことを語り合った。

 

時速30キロの旅っていいな。

 

北海道を原付で走るの気持ち良さそうだった。

 

いくや君と話をしてて、印象的だったのは

 

 

いくやくんは「どうしたら、それってやれるんだろうね」ってことを度々、言っていたこと。

 

 

僕は、考えるとは、問いを立てることだと思う。

 

思考回数が多い人は、たくさんの問いを立てる人のことだし、思考が深い人は、問いの種類が多い人(so what?why so?how? if?など)だと思う。

 

いくやくんの場合、「どうしたら、〜できるんだろうね?」と、いう問いを日常的に繰り返すことで、その人がうまくいった要因を探して、自分に取り入れようとしていた。

 

自分はあまりそういう質問してこなかったので、新鮮だった。

 

人の話からいろんなことを吸収しているんだなって思った。

 

 

 

また、いくや君と話をしてて思ったのは、人から見て挑戦に見えることも、その本人にしてみたら、大したことないってこと。

 

スーパーカブで日本一周って、めちゃくちゃすごいことだ。

 

 

日本一周している、っていうと、多くの人はお金とか時間か大丈夫?って気にすると思う。

 

失うものが多そうな気がする。

 

でも、意外と冷静に考えていくと手の届くことなんだなって思った。

 

一定数働くと、貯金も貯まるし、失業保険ももらえる。

 

そして、原付だから、燃費良いので、移動にお金はかからないし、生活費もテントに寝ればそんなにかからない。

 

日本一周したことない人と日本一周したことある人では、日本一周したことある人の方が少ない。

 

価値とは、希少価値だから、珍しい人間になることは、直接的に価値を高められる。

 

仕事を辞めることは、リスクなように感じる。

 

でも、辞めずに、同じところにいた方がリスクだ。

 

旅をして、いろんな経験をした人、そもそも、日本一周するという決断をし、それを実践する環境をちゃんと作って、それを実行した人の方が、見方によっては一つのことをやり続けた人の方が価値がある。

 

 

その辺については、このLIFE SHIFTに詳しく書いてある。

 

 

 

時代が変わっていくなかでは、いろんな経験をすることが大切なんだろう。

 

いくや君は、旅の中で夢が出来たそうだ。

 

これからも連絡したいと思う。

 

いくや君みたいな同世代と会えたことが嬉しかった。

 

田舎でコソコソと農業してても、日々、いろんな人に会えるのが嬉しい。

 

 

 

 

イノシシ

イノシシ。

 

「猪突猛進」という成句が出来るほど、イノシシは、突進力が強い半面、神経質な動物でもある。嗅覚が鋭敏で知能も高い。

(wikepediaより)

 

イノシシの突進力。

 

舐めていた。

 

 

 

前からちょこちょこ入っていて、その度に、対策していた。

 

いつも草を持ってきてくれる山本さんも、心配してくださってイノシシ対策のために、電気牧柵をうちから持ってきてくださった。

 

それで数日はイノシシが来なかったので、安心してた。

朝、養鶏に行ったら、びっくりした。

 

 

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養鶏場の金網に大きな穴が空いていた。

 

イノシシが養鶏場に入り、金網をぶち破っていたんだろう。

 

 

こんなに破られてしまったら、もっとちゃんと対策を取らないといけないなと思った。

 

幸い鶏がいるところには入ってはないし、餌も食べられてなかった。

 

 

 

電気牧柵だけではダメだったので、養鶏場の周りにスクリューメッシュを張ることにした。

 

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横幅2メートルで、60メートル分ぐらい使ったが、30枚になり、計3万円分ぐらいになった。

 

もし、これでイノシシの被害を防げるなら安いもんだと思った。

 

こういう予期せぬ出費はなかなか痛い。

 

頑張って卵売らねば。

 

 

 

ワイヤーメッシュは針金を使って固定した。

 

実は、1週間前までペンチをまともに使ったことがなかった。

 

ペンチを使うことで、針金をかなりうまく使いこなせることを知った。

 

楽しくなって、どんどん作業が進んだ。

 

こういう道具を知らないし、道具使うという経験が、足りないのは僕の弱点だ。

 

そんなこともできないのか?って思われるかもしれないが、そんなこともできない。

 

恥ずかしいけど、できないことはできないと認めて教えてもらってさっさとできるようになるようになりたい。

 

 

1時間半ぐらい作業をして、ワイヤーメッシュをつけることができた。

 

1日経って、イノシシの被害がないか確認してみたが、破られた形跡はなかった。

 

ワイヤーメッシュ強し。

 

ただ、今後また何か被害があるかもしれないので、今後も注意しておきたい。

 

 

 

話は変わるが、僕は猪の罠の免許を持っている。

 

 

猟友会にも入っているが、来週、猟友会主催のイノシシ解体講座がある。

 

イノシシの解体はやったことがないし、どうやったらいいか分からないので参加しようと思う。

 

今シーズンの目標は、イノシシを捕獲して、食べること。

 

悪さをしていたイノシシを捕まえて、食べたいなって思う。

 

そのためにはスキルが必要だ。

 

しっかり学びたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

小屋、計画が崩れた。形とともに。さよなら

小屋。

 

元々、ばあちゃんが水菜の選別をやっていた場所。

 

老朽化が酷い。

 

高校の友人達と、ここにちゃんとした小屋を作り、休憩できる場所を作りたかった。

 

破壊して、新たな小屋を建て直すという案。

 

補強して内装だけ変えるという案。

 

どうしようか悩んでいた。

 

とりあえず、建て直すのは大変そうなので、今ある骨組みを利用して、綺麗にすることにした。

 

ポットン式の便所があり、そこをまず壊すことに。

 

トイレは、コンクリートで高くなっていてるので、そのコンクリートを破壊して、平らにしたかった。

 

僕らは、コンクリートを破壊したことがなかった。

 

だから、とりあえず、業者に見積もりを出すことに。

 

すると、コンクリートを破壊するためには、機械をリースして、作業しないと行けないから、7万円ぐらいになった。

 

「ん?機械をリース?ってことは僕らでも機械をリースできるんじゃね?」

 

その業者の人と話をしながら、そんなことを考えてしまった。

 

「で、どんな工事になるんですか?」

 

作業の工程を聞いて、工事のイメージを膨らます。

 

一通り話を聞いて思った。

 

「これは自分たちでも、やれる」

 

早速、機械をリースしている会社に電話した。

 

「あのー。コンクリートを破壊したいのですが、今までやったことなくて相談しました。××ぐらいの大きさなんですが、どんな機械借りて、どんな工事したらいいですか?」

 

と聞くと、そのリース会社の方は丁寧に対応してくださって、必要な機械を揃えてくれた。

 

そして、その機械を使って、コンクリートを破壊した。

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業者が言っていたような手順でやった。

 

7万円と言われていたが、7千円で済んだ。

 

自分でやれることは自分でなるだけやった方がいいなと思った。

 

 

そして、僕らは完全に調子に乗っていた。

 

だって、7万円と言われたことが、7千円で済んだから。

 

作業を進めようと、小屋の壁を剥いだ。

 

すると、さっきまで一応まっすぐに建っていた小屋が傾いた。

 

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これは焦った。

 

もう戻りそうになかった。

 

ここまで、来たら、小屋を破壊するしかない。

 

リノベーションするという選択肢は完全に亡くなった。

 

小屋をうまく破壊して、整地して、新たな小屋を建てないといけなくなった。

 

その前に、小屋なんて壊したことない。

今まで。

 

近くに職人さんが居たから、小屋の壊し方を聞いたら、上から壊して行くのがセオリーだと。

 

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そして、一つずつ壊していき、なんとか小屋の解体に成功した。

 

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ちなみに僕は途中、餌やりや配達で完全に抜けていた。

 

友達がやってくれていた。

 

本当にありがとう。

 

とりあえず解体には成功したので、ここから廃材を捨てないといけない。

 

廃材の処分やったことない。

 

高そうだなー。

 

 

 

 

 

あぁ、人を助けられる人になりたい

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焚き火をするため、薪を椿作業所にもらいに行った。

 

椿作業所は、僕が農業をやっている地区にある障害福祉サービス事業所だ。

 

農業を始めた当初からお世話になっていて、ユンボを持ってきて木の抜根を手伝ってくださったり、卵ができ始めた時も、大量に注文してくださった。

 

いつもいろいろ心配してくださる。

 

今日も、薪をもらいに行ったら、

 

「うまく行っとるか?」

 

と心配してくださる。

 

「あなたのところの卵は、白身がぷくっとしてて、殻が硬くて、黄身が濃いよね。生で食べれる。子供が喜んで食べるよ。」

 

こういう声をいただくのが1番嬉しい。

 

 

「いりこの知り合いおるけど、紹介しようか?」

 

「お願いします」

 

「仕事終わったから、今からそこに行こうか?俺の後ろついて来て」

 

そう言って、車で20分ぐらい離れた福島のいりこ屋さんまでわざわざ連れて行ってくださった。

 

「うちの施設で、卵拭いたり選別して、手伝っているところの養鶏場。いりこクズば分けてもらえんかな?」

 

交渉してくださった。

 

そして、いりこクズを分けてもらえるようになった。

 

本当にありがたい。

 

さらっと書いたが、今後、卵が増えてきたら、卵の選別作業は、椿作業所の方々に手伝ってもらうことを相談した。

 

すると、快くOKしてくださった。

 

福祉と農業を掛け合わせた農福連携は、ずーっとやりたかった一つの形だが、その一歩ができそう。

 

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僕がいたオランダでは、ケアファームというものが発達していて、農業と福祉がうまく相乗効果を出していた。

 

農作物を作るだけが価値ではなく、農業をやっていること自体が価値になるんだなとオランダで学んだ。

 

僕も広い視野で農業をやっていること自体をコンテンツにしたいな。

 

そのためには、いろんな方ともっと関わって、多様な視点を持たないといけない。

 

 

電話がかかってきた。

 

山本さんからだった。

 

養鶏場に来て、イノシシのための電気牧柵を張ってくださった。

 

山本さんはいつも鶏が食べるための葉っぱを持ってきてくれる。

 

それ以外にも、いつも気を遣ってくださってる。

 

 

池田さんは、素ヱコ農園のスタンプや封筒、名刺を作ってくださって、要らない領収書とかもくれた。

 

めちゃくちゃ可愛い。

 

「女性はこういうの喜ぶから」って。

 

 

 

大崎さんは、営業するからと卵を何パックかもっていってくれた。

 

大崎さんもいっつも気にかけてくださってて、平日も電話してきてくれたりする。

 

 

今日紹介した人は全て、今日会った人たち。

 

本当に本当にいろんな方に支えられている。

 

僕一人だと何もできないんだろうな。

 

感謝しかない。

 

僕も価値を作れる人になりたい。

 

人を助けれる人になりたい。

 

 

 

白身がぷくっとしてて、殻が硬くて、黄身が濃い」

 

 

お客様にそう言ってもらえているこの卵の味をずっとこれからも保たないといけない。

 

量よりも質で。

 

 

いろんな方に支えられているからこそ、目の前のことひとつひとつに丁寧にやっていきたい。

 

 

 

 

 

 

オランダで知ったアニマルウェルフェア

先日、ある記者の方と取材の打ち合わせをした,

 

内容は、アニマルウェルフェア(動物福祉)について。

 

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平飼いで、鶏にとって自由な環境で、のびのび飼育していることもあり、声をかけてくださった。

 

詳しくない方のために以下。

アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方です。欧州発の考え方で、日本では「動物福祉」や「家畜福祉」と訳されてきました。(一般社団法人アニマルウェルフェア協会HPより)

 

 

要は、動物に飼育環境とってなるだけよい飼育環境を作ろうということだ。

 

僕は学生時代の時に、オランダへ行き、このアニマルウェルフェアという概念に出会った。

 

僕が、インターンしていた企業は、データをバリバリ駆使した最先端の農業で効率的に良いものを大量生産するという、ユニクロのような会社だった。

 

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めちゃくちゃ素晴らしい会社で、日本も見習うべきところがたくさんあった。

 

でも、大量生産の先に待っているのは、とてつもない競走で、田舎育ちの僕にはあんまり合ってなかった。

 

農業の優しいイメージとはどこか違う効率性を求めた厳しい世界。

 

オランダの農業は素晴らしいと右に倣えで褒められているのに、農業生産者は10年で10分の1に減っていた。

 

大量生産は、価格をどれだけ下げられるかが勝負かので、リスクを取って拡大した人が一人勝ちする社会だ。

 

当時、インターンしながら、ライターとしても複数記事を連載させてもらっていて、そこでオランダのオーガニックやサステナビリティ(持続可能性)への考え方を取材したことがあった。

 

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消費者の方にインタビューした時驚いた。

 

日本だと美味しいや安心安全が先行するが、オランダでは、まず、地球のためと言っていた。

 

一消費者が、自分の消費を社会と結びつけているのは、シンプルにかっこいいなって思った。

 

その辺りから、社会問題に目を向けるようになった。

 

日本でも、そういう循環を考えたことをやりたいと思って、素ヱコ農園(末子ばあちゃんから取った名前)にした。

 

養鶏も、平飼いではなく、なるだけ近場の餌を自家配合して、使っている。

 

 

※※

 

 

日本の養鶏は98%がゲージ飼いと聞いたことがある。

 

ゲージ飼いを否定しているわけではない。

 

卵は価格の優等生で、1パックの価格が、1950年(昭和25年)にはなんと現在の「2,370円」相当の価格だったのに、1987年(昭和62年)に200円台でずーっと安定している。

 

これだけ、日本人が毎日卵を食べられているのは、ゲージ飼いが普及し、大量に卵が作られるようになったからだ。

 

本当に感謝している。

 

ただ、今はデフレで供給過多だ。

 

物があふれている。

 

今は量より質の時代だ。

 

ダラス会議でも真っ先に異常気象や環境問題などが取り上げられるらしい。

 

僕も日々、少しずつでも地球を意識した暮らしをしたいなと思う。

 

取材を受けながら、自分の頭の中も整理されたいい時間だった。

 

取材を受けながら、「情報」について、ちょっと考えたことがあるから、また書きたい。

 

では。