素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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ボロボロの小舟

僕たちの会社は、ボロボロの小舟で、しかも、穴だらけ。

 

水がどんどん入ってきている中で、乗組員がオールを必死に漕いだり、入ってきた水をバケツですくって、なんとか目的地の島に辿り着こうとしているような状態の会社です。

 

 

周りの船を見ると、大きくて頑丈で、エンジンがついていて、しっかりと進んでいるものばかり。

乗組員どうしが喧嘩しているような船を見ると、ちょっと羨ましくも思ったりもします。喧嘩する暇とかないので。。

 

現在、2期目の会社ですが、足りないことばかり、できてないことばかり、毎日必死にオールを漕いでいます。

 

うちの鶏舎は、元々耕作放棄地だったビニールハウスを修理・改造して作りました。

 

だから、足りてないところや不便なところが多く、日々鶏のお世話をしながら、それらを改善しています。

 

今は鶏舎の通路を広げるために、コンクリートを捏ねたり、柱を壊したり、扉を作ったり、今度は重機を持ってきて、土を平さないといけません。

これをやることで、今まで手で運んでいたところに軽トラックで運べるようになります。

毎日思い餌を運んでいるので、腰や肩がだいぶ疲労しています。

 

最初から、完璧な状態でスタートできればよかったのですが、資金や経験の問題から、今のようなやりながら修正していくという形になっています。

 

卵の味に関してはかなり評価をいただいています。

僕たちも自信を持ってお届けできています。

 

ただ、問題は、生産量です。

 

今年の暑さで、コッコたちは、ばてていて、卵の数が計画通りに取れずに、お客様の要望に応えられないことが多々出ています。

 

環境と餌を、鶏の体調を見ながら、その時その時で変えていかないといけないのですが、いろいろな要素が複雑に絡み合っていて、改めて生き物を飼うことの難しさを感じています。

 

最近やっと卵の数に、復調の兆しが見えつつありますが、やはりまだまだ技術的に足りてない部分が多いです。

 

部屋ごとに条件を変えて、その結果、産卵数、体重、体調にどのような変化があるのかというのを実験しながら、経験を溜めているような状態です。

 

まだまだ完成には程遠い感じがします。

 

また、最近始めたプリンも、味は好評なのですが、作業の複雑さや顧客管理の難しさ、販売経路の確保など、まだまだ業務の体制が整っていません。改善しないといけない部分が多いのですが、どこから手をつけていいのか。。

 

 

さて、数日前から、息子が肺炎で入院しています。1週間程度の入院ですが、両親のどちらかが、ずっと付き添わないといけません。チューブを付けられている息子を見ていると、こちらまで具合が悪くなりそうです。

 

また、スタッフも介護しながらの仕事だったり、家の人の容態がわるい人がいたりで、100%集中して仕事に取り組めるような状態じゃなかったりします。

 

 

まさに船の穴がどんどんと広がっているような状態です。

 

パートの方が自主的にちょっと早めに来てくれたり、ちょっと残って仕事してくれたり、LINEで声かけして、みんなでカバーし合おうという雰囲気があります。

 

正直、ちょっと苦しい展開ではありますが、そういう状況もみんなで協力して、前に進んでいきます。

 

こういう小舟の時しかできない苦労や経験もあると思うので、全部受け入れてやっていきます。

 

でも、早く良い船に乗りたいですね。乗れるようにみんなで頑張っていきます。

 


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