会社にして一期目の決算が終わった。
結果は数百万円の赤字だった。
実際に自分で会社を設立して、運営してみて、事業をやっていくことの難しさというのを痛感した。
見渡すと、どの会社も、従業員さんを何人も雇用し、その方々の働きやすい環境を作り、そして、社会に価値を提供している。
会社があることは、ついつい普通のことだと思ってしまうが、今の僕からしたら、かなりすごいことのように思える。
思ったように卵が取れず、お客さまにお届けできない日が続き、売上が落ち込んでも、従業員さんにはお給料をきちんとお支払いしないといけないし、他の支払いも待ってくれない。
やればやるだけ借金の額がどんどん増えてくる。
振り返ると、そんな一年だったような気がする。
一方で、少し手応えを感じた一年でもあった。
おかげさまで、売上は順調に伸びていて、リピータさんがどんどん増え、あればあるだけどんどん売れるような状態だ。
前期は、必要な卵の数が取れなかったが、今年に入り、やっとトントンになるような卵の数になってきた。
これは田中のおかげだ。一年で鶏のことだいぶ勉強してくれた。
また、僕自身もこの一年で、業務内容はだいぶ変わった。
当初は鶏の飼育から、卵の販売、受注管理なども全部1人でやっていたが、スタッフさんにある程度任せれるようになってきた。
現状、4人でやっているが、スタッフさんはみんな主体的なので、僕はほとんど支持することなく、自分の考えでどんどん工夫してくれているからとても頼もしいなと思って仕事に取りんでいる。
また、来週から一人、2ヶ月の短期アルバイトとして、入ってくれるようになった。
基本的には、社員の田中にお世話してもらうつもりなので、どんな風になるか楽しみである。
まだまだ赤字な企業だけど、僕はすごくワクワクしているし、これから先、希望しかない。
とはいえ、まだまだ労務環境はあまり良いものとはいえず、僕の自宅が事務所になっているし、休憩所もトイレもない。
2期目である今期は、着実に成長しながら、社員さんが気持ちよく働けるような環境を作っていきたい。
具体的には、トイレはもちろん、脱衣所や休憩所、事務所など。
きっとめちゃくちゃお金がかかるんだろうなと思っているが、うちで働いてくれている人のためにも、それは必ずやりたい。
また、今売り上げが卵だけになっているので、それ以外にもお客さまに提供できるものというものを作っていきたい。
卵だけに依存するととても危ないなということが前期で分かった。
とはいえ、卵に依存することしかできなかった前期なので、今期はそこをいかに克服できるか。
また、採用もやっていきたいと考えている。
アルバイトではなく社員さん、そして、若い人を雇いたいと考えている。
そのためにも会社の力というのをちゃんと作っていかないといけない。
僕たちは、こだわりの卵を作って今があるので、そこに一番力を入れて、お客様と丁寧なコミュニケーションを大切にしたい。
そして、原点を大切にしたい。
ばあちゃんがいたから、そして、この田舎をなんとかしたいと考えたから、伊万里に帰ってきた。
田舎をなんとかするためには、守ることも必要だか、でも、どんどん挑戦していくこと。
僕らが挑戦して、失敗しても、イキイキして楽しそうにしている姿を見て、感化される人もいると思う。
そこをブラさずに今期はもっともっと挑戦していきたい。
会社の決算が出たので、考えていることをバーバーっと書き殴りました。
とりあえず、頑張ります。