社内で朝礼をしていると、自宅の前をうろうろしているおじさんがいた。
僕たちに用がありそうだったので、声をかけた。
行政の方で、僕たちに挨拶に来てくれたようだった。
玄関で立ち話をしている間に、急いで片付けて部屋に入ってもらった。
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ここで、ポイントは
①お客様が僕たちを探すために、うろうろしていたということ
②それも、自宅の前だということ
③その方を招き入れるために、部屋を片付けないといけなかったということ
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僕たちは、会社として仕事をおこなっているが、僕の自宅の一室が事務所であり、仕事場だ。
卵の出荷や会議など、業務は全てこの自宅の部屋でおこなっている。
トイレは社員専用のトイレがないので、僕たちの家族と兼用だ。
玄関もそうだ。
出荷作業を行なっている中で、お客さまが来てしまったら、お客様を通す場所がない。
そして、お客さまが来ている間は出荷などの作業がストップする。
かなり不便だ。
自分たちのトイレも休憩所もないという環境で、働いてくれているスタッフさんにも迷惑をかけている。
このままでは、人もなかなか募集しづらい。
なぜ、このような職場環境なのか?
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答えはシンプルで、お金がないからだ。
事務所のお金をかけれなかったから、事務所などを借りるわけではなく、家の一部を使いなんとか仕事を進めてきた。
ただ、来客も増えたり、出荷の仕事、事務作業も増えてきたので、そうも言ってられなくなってきた。
家から出ないと。。
父がばあちゃんから受け継いだ二階建ての倉庫があるので、そこを借りることにした。
その倉庫で、出荷場、事務所、会議室、休憩所、加工室、倉庫など全てを兼ねたところを作ることにした。
ただ、その倉庫はもう30年近く使っておらず、埃が溜まり、ゴミも山のようにあった。
断熱がないので、昼間はすごく暑い。
壁も穴が空いてる。
2階の床がたゆんでいるので、歩くと床が抜けそうで、床も張り替えないといけないようだ。
倉庫には水道がないので、新たに水道工事もしないといけない。
水道工事ってこんなに高いって知らなかった。
電気も新たに工事しないといけないようだ。
この倉庫は現状では、問題がたくさんある。
ただ、新しく倉庫を建てたり、どこか借りるより、総合的に見て良い。
出費は覚悟しつつ、この父の倉庫を使うことにした。
毎日のように片付けを行い、ようやくスタートできそうだ。
銀行さんとの交渉も終えた。
スタッフさんが、「素ヱコ農園の第二章が始まりそうですね」と言っていた。
もう、進むしかないので、腹決めてやっていくしかない。
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この延長の話だが、昨年からちょっとずつ進めていたプリンの販売がやっと明日から始まる。
先行販売として、makuakeで販売する予定だ。
プリンなのに、牛乳を使わないというのはなかなか難しいチャレンジだった。
途中から妻が加わり、何度も衝突し、喧嘩をした。
でも、なんとかちゃんと商品化できてよかった。
自信を持ってお届けできるので、ぜひ食べてほしい。