水曜日は定期購入のお客様だけで毎週200個の卵は届けるところが決まっている。
その半分以上が、一人のお客様からの紹介で繋がったご縁だ。
売れるかどうかわからず生産するより、〇〇さんに届けるためにと食べる方の顔を想像しながら、仕事ができるので定期購入は非常に嬉しい。
何気なくスーパーに行き、並んであるいろんな種類の卵を見たときに、定期購入してくださることって、当たり前じゃないなと思った。
そして、その当たり前じゃない環境を作ってくださった方に感謝の気持ちをおぼえた。
一人の方から繋がった縁。
一人一人のお客様を大切にすることが、大事だなと改めて思った。
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明日は、高校で授業をして欲しいという依頼があったので、母校の伊万里高校で50分話をすることになった。
今日はぼんやりと何を話そうかと考えていた。
僕はまだ何者でもないし、教えれることはほとんどない。
だから、悩む。
僕に声がかかったのは、僕が若いということもあるし、僕が若者では珍しく地元に帰ってきて、なおかつ、農業をやっているという珍しさがあるからだろう。
そういう珍しい人の話を聞いて、視野を広げて今後のキャリアの幅が広がれば、みたいな感じじゃやいかなと想像する。
思い返せば、高校の時に考えていた25歳の自分は全然違う形だった。
いや、将来のことなどほとんど考えたことなかっただろう。
部活も勉強もうまくいかずに、毎日が全然楽しくないなと思っていた。
高校時代は自分の中では嫌な思い出の方が多い。
大学に入り、明確に世界が広がったターニングポイントがあった。
そのおかげで一気に世界が開けてみえて、自由になった。
もっと早くそういう経験ができてたらなと思う。
明日は何で伊万里で農業をするようになったのか?養鶏をするようになったのか?
そんな話をできたらなと思う。
そして、常識なんかも取っ払えたら、最高だなと思う。
友達も作りたいな。