朝5時から、昨日の畝立ての続きをしていた。
鍬を使って手作業でやったから結構時間がかかった。
合計5時間かかった。
作業してたら、金吾さんから連絡が入った。
「今から、管理機持って、ハウスにきます」
朝の6:30にだ。
こんな早い朝に、まったくの他人のところに、わざわざ重い機械持って、教えてくれる人がどこにいるだろうか?
すぐハウスに来た金吾さんは、管理機の使い方を丁寧に教えてくれた。
今まで、正転しか使ったことなかったけど、逆転することで、土が掘れて溝ができた。
やっぱり機械は凄い。
手作業で5時間かかってたことを、この機械を使えば20分で済んだ。
こんな苦労をしてた自分がバカに見えた。
「手作業でしたけん、この大変さが分かるやろ?機械は人間の100倍働くぞ」
と機械の大切さを説く。
「農業は数センチで、驚くほど成果が変わる世界ばい。だから、こういう管理機や草刈機などの歯は、絶対にケチるな。こういうところには、しっかりお金使わんばいかんぞ。何倍にもなって返ってくるから」
どういうところにはしっかりお金を使えばいいのかというお金の使い方についても、自身の経験から教えてくれる。
「これ、置いとくけん、自由に使っていいぞ。俺が持っとる機械は、お前は買わんでよか。もったいないやんか」
管理機と補充用の油を置いて、汗だくになったTシャツを替えながら僕にそう言ってくれた。
1時間程、管理機の使い方や、水管理の仕方を教えてくださって、そのまま帰られた。
あっという間の時間だったが、ものすごく中身の詰まった時間だった。
機械の大切さを理解した。
また、こんなにしてもらってることへ、朝一発目から、ものすごく気合が入った。
人の暖かさってすごい。
僕も人にエネルギーを与えられるような強さが欲しい。
農家として、しっかりと一人前になりたい。
今回、浮き彫りになったのは、農業機械に対する知識の無さだ。
おそらく、きついと思う仕事の大半は、機械にとって変わられてるはず。
きついな、と思ったら、我慢してやるのではなく、どうやったら楽できるか?という思考になろうと思う。
また、情報も必要だ。
他の農家さんがどうやって作業を効率化してるか?
資材メーカーさんからみて、どんな機械が適してるか?
とにかく勉強することが、たくさんある。
現場と机上をしっかりと使い分けながら、前に進めたら良いなと思う。