佐賀の新米農家、ど田舎から

佐賀の新米農家です。日々、気づいたことを日記としてかけたらいいなと思ってます。

金柑に生えているトゲトゲが教えてくれたこと。

金柑を見ていると、所々に、トゲトゲが見られる。

 

 

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金柑は、葉っぱは、本来トゲトゲしてないのにだ。

 

今回は、このトゲの正体が面白かったので、紹介したい。

 

トゲの原因は、接ぎ木だ。

 

この金柑は、接ぎ木してあって、台木の唐草のトゲが伸びてきていることで発生している。

 

接ぎ木とは、近い分類の植物同士をつないで、1つの植物として育てる方法だ。

 

育てたい植物(穂木:ほぎ)を適切な大きさでカットし、土台となる植物(台木)に切れ目を入れて挿し込み、一定期間周りを保護し、融合させていく。

 

近頃は、品種改良等で、味や見た目や収量などが良いと言われる品種を作れるようになった。

 

ただ、それで耐病性や耐寒性など完璧にできることは難しい。

 

接ぎ木をおこなうことで、病害虫に強い・花つきがいいといった、穂木が持ってない台木の性質を穂木に受け継ぐことができる。

 

また、穂木の残しておきたい性質を損なう心配もない。さらに、台木が最初から根付いているので、生長が早いこともメリットとなる。

 

例を出すと、めちゃくちゃ甘くて、収量も取れる穂木に、病気に強い台木を接ぎ木することで、めちゃくちゃ甘くて、収量も取れて、病気に強いという性質を示すようになるといった感じで、お互いの良いところを生かし合うことができるようになるのだ。

  

そいう言えば、オランダにいたとき、ナスの農家が、ナスの耐病性を強めるために、台木として、トマトの苗を接ぎ木していた。

 

ナスを収穫しているのに、トマトのつんとした香りが、漂っていたことを思い出す。

 

この接ぎ木という技術は、植物の性質をうまく利用したすばらしい技術だなといつも感心する。

 

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今は、接ぎ木苗として、売られているために、わざわざ接ぎ木して苗を作っている農家は珍しい。

 

僕もやったことがないので、いずれやってみたいなとも思う。

 

この接ぎ木もそうだが、農業をやっていくには、結構な技術が必要になる。

 

農家は、職人だ。

 

野菜を作るという行為は、本当に奥が深くて、追求しようと思えば、とことん追求できる。

 

とはいえ、農家は、経営者としての役割も果たさなければいけない。

 

何を・なぜ・いつ・どの値段で・どこで・誰に・売るのか?

 

経営的な判断もすごく必要になってくる。

 

この両立をやっていくことは、非常に高度なことだなと思う。

 

僕も日々勉強の毎日で全然追いついてない。

 

ただ、農業の場合、IT産業とかと違って、誰でも、参加できるトピックだ。

 

また、専門家や普及センターなど知識や技術を持っている人は、意外とたくさんいるはずだ。

 

どれだけ人を巻き込めるか?ってのが重要だなって思った。

 

今回の接ぎ木も、恥ずかしながら、農場を訪問していただいたお客さんの話の中で、自分で調べてみて、接ぎ木してあることに気がついた。

 

そして、栽培のことなどもっと普及センターに頼った方がいい。

 

販売もそうだ。販売が得意な人に頼ったがいい。

 

あらゆることに対して、きっと専門性を持った人がたくさんいて、サポートすることを生業にしている人がたくさんいるから、その人たちの力を借りようと思う。

 

僕は、実行者だ。

 

やりたいことはあるし、手は動かしているけど、その叶え方がわからない。

 

 

 

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もっと人に頼ろう!

 

このトゲトゲがそう言ってるようだ。