素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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ルーツを知ることが大事な気がする。農業も。

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金柑の実がなってきた。

 

これが季節が進むに連れて、どんどん黄色に色づいていくのか、と未来を想像すると、ワクワクする。

 

このまま順調に育っていくといいな。

 

 

 

さてさて、一旦収穫が終わって、次のシーズンの準備をしている。

(正確にいうと、この雨で、収穫予定だった野菜のいくつかがダメになって、次の準備をせざるを得なくなったから)

 

イノシシの柵を張ったり、畑の水路を作ったり。

 

 

 

野菜作りには、直接関係ないような、環境作り的なことをやってる。

 

一回、野菜を作ってみて、野菜作りが上手な農家とは?と考えてみて、なんとなく答えが出てきた。

 

それは、①野菜のことを知ってて、②その土地の特性を知ってて、③野菜にとって適切な環境を作れる農家

 

そもそも、作る野菜のことについてしっかりとし知識を持ってないといけない。

 

農家を始めて、日本古来の野菜は20種類しかないことを知った。

 

トマトもキュウリもニンジンもゴボウも、食卓に並んでるほぼ全ての野菜は、海外から来てる。

 

 

ちなみに、トマトは、ペルーやボリビアなどアンデス山脈が原産で、15世紀のアメリカ大陸発見時に、ヨーロッパに持ち込まれたらしいし。

 

 

キュウリは、ヒマラヤ山脈原産で、中国との貿易の中で、起源1000年ちょっと前ぐらいから日本で栽培されるようになったり。

 

ニンジンは、アフガニスタン周辺が原産で、16世紀に、日本に伝来したと言われてるし。

 

ゴボウも、中国東北部からシベリア、北欧にかけての広い範囲が原産地で、日本では縄文時代ぐらいから育てられている(日本に野生種はないので、中国から伝播したと言われている)

 

ということは、普通の状態(野菜の状態?)じゃ、日本では、生えてなかったということ。

 

それぞれの野菜の起源をしっかりと知って、その野菜に適した環境を日本でも再現してやることが大事だ。

 

再現する際に、その土地のことをしっかりと知っておかなくてはいけない。

 

水捌けがいいところなのか、土は粘土質か砂質か、雨はよく降るか、日射時間はどうなのか。

 

現在の様子と、その土地の歴史を調べたりしないといけない。

 

これらを鑑みて、その野菜に適切な環境を作れるようになるのが、農家としての仕事。

 

 

この野菜と土地をマッチさせる作業が、ふくざつな故に、農家には経験があると言われている。

 

 

勉強することが多く、経験則に頼ってしまわざるを得ないのかもしれない。

 

 

でも、僕は知識でなんとかカバーしたいと思う。

 

経験では、20年農家している人に、絶対に勝てないので、とにかく毎日勉強して、実践して、それを自分の中に落とし込んでやるしかない。

 

知ってることと、やってることには大きな隔たりがあるが、

 

知らないことと、知ってることにも大きな隔たりがあるはず。

 

僕は、実行が得意なタイプなので、それよりも、座学を大切にしたい。

(本当は、勉強よりもスポーツが好きな少年なんです)