ジェンガは、面白い。
農作業は、淡々と仕事をすることが、多く、その間、瞑想のようにあれやこれや、頭を巡らす。
今日は、ハウスに網を貼りながら、なぜか知らないがジェンガのことを考えていた。
ブロックを積み上げて作った塔から、参加者が順番にブロックを抜いて、それを上に積み上げていき、倒した人が負け、というあのゲームだ。
実は、全部のブロックは同じに見えるが、ブロックの重さが若干違ったりして、細工してあったりするらしい。
一つ一つが、規則的に重なってきちんとした塔になっていて、どれも必要なものに見える。
ただ、ジェンガを実際にやってみると、意外と塔を支えるために、必要なブロックは少ないんだなということにびっくりひた。
逆に、安全だと思って、真ん中を抜いていくと、崩れたりもする。
その塔を支えてるブロックは、どれなのか?
それを全体を把握しながら、きちんと見極めて、それ以外のブロックを抜いていく。
ジェンガは、奥が深い。
仕事をしてると、ジェンガのように思えてくることがある。
どこは抜いてもよくて、どこは絶対抜いてはいけないのか。
どの仕事も全て大切に見えるし、塔を形作るのには、必要なんだが、きっと抜いても大丈夫なブロックはあるはず。
逆に、絶対に、抜いてはいけないブロックがあって、そこを抜いてしまうと、塔が崩れてしまい、全部倒れてしまう。
今回の大雨で、野菜がほとんどダメになってしまった。
僕たち農民は常に、天候に左右される仕事で、農作物は、天の恵みだ。
ただ、一方で、事前に予測して、対処することもできて、天候に左右される確率をかなり減らすことだってできるはず。
水捌けをよくするために、ハウスの中の水の通り道を作っていた。
穴を掘って、パイプを通して。
そんなことをやってたら、金吾さんが、ハウスに来てくれた。
三角ホーという道具を持ち出して、
「これでやったが早かばい」
とガシガシ手伝ってくれた。
金吾さんは、いろんなアドバイスをくれるし、程よい距離感で接してくれる。
今回、野菜作りで、ダメになったのは、いくつかあったが、金吾さんは、あえてアドバイスしたかったそうだ。
「失敗せんと、学ばん」
と言って。
見事に失敗した。
とにかく経験の場を与えてくれて、温かい目でみてくださるので、本当にありがたいなといつも思う。
金吾さんがこんなことを言ってた。
「君は、大事なのは、仕事よりも、ブログの投稿だ。君は投稿で持ってるから、続けなさい。そして、もっと頻度もあげなさい」
確かに、そうかもしれないなと思った。
ブログを書いているおかげで、いろんなご縁があると思う。
たまに、めんどくさくなることもあるし、ネタ切れすることもある。
「習慣化」っていうけど、習慣になってない気がする。
だって、いつもネタに苦労する。
今のところ、このブログは、ジェンガでいう、「抜いてはいけないブロック」なのかもしれない。
地味なことが、多い毎日ですが、どんな仕事もそうだと思うので、コツコツ気長に、楽しみながら、やっていきたいなと思う。