ビニールハウスにビニールを貼るために、前準備をしている。
そのために
①鉄パイプの劣化しているところを確認し、必要で有れば交換する
②ハウスバンドを止めるところを準備する
③ハウスバンドを切る
④ハウスバンドを上で結ぶ
⑤ハウスバンドをロープで括る
とりあえず、ここまで終わった、
ハウスバンドは、12メートルぐらいで1セット。
これを45メートルのハウスに50センチ間隔で使い、それが今回は2棟分必要なので、
45×2×2=180本必要になる。
ということは、12×180=2160mのハウスバンドを必要とした。
ハウスバンドは、500m単位(1300円前後)で買うので、5巻使った。
数字でピンとこないかもしれないけど、数が多いので、結構大変な作業だった。
ひたすらバンドを切り続けないといけないし、ひたすらバンドを結び続けないといけない。
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単純な作業は、瞑想状態になる。
考えることがどんどん少なくなってくるので、自然と自分と対話するようになる。
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自分と対話していく中で、一人で感動していた。
そもそも、今こうして農業やってることが、あり得ないことだ。
僕が一人で勝手に始めたこと。
そこに、いろんな方が手伝いに来てくださって、どんどん作業が進んでいる。
今日の作業なんて、一人でやってたらどんだけ時間がかかっていたことか。
住み込みで手伝ってくれているフルタクに加えて、名古屋から来てくれた千晴も、めちゃくちゃ頑張ってくれている。
電車が全くない佐賀の伊万里の山奥まで、わざわざ人が来ているということが、普通に考えたらあり得ないこと。
それなのに、毎回、毎回本当に、いろんな方が手伝ってくれる。
そして、そもそも、このスピード感で農業やれていることが奇跡のようだ。
普通、技術を身につけるまで数年農業研修をして、そこから、農地を探すのに苦労する。
ある本では、農業をやるには、1000万円の貯金が必要だと書いてあった。
本来、農業をスタートするまでに数年間はかかるのに、その時間をかなり省くことができた。
その分大変なことは多いが、それでも、いまこうしてやれていることに、感謝しかない。
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近くで木を切る音が聞こえるなと思っていたら、金吾さんだった。
僕のために、木を切ってくださっていた。
昨日は、みかんと蜂蜜を持ってきてくださったし、今日はロープを持ってきてくださった。
こんなこと普通だと考えられない。
金吾さんには、いろんな面でほんとにほんとに感謝しかない。
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完成度は?と聞かれると、ほんとに数%だ。
都会に行かずに田舎に残ったのは、全国的に見ても新しいキャリアを作るためだし、田舎でも夢を持って働く場所を作るため。
毎日、信じられないぐらいのことが起きているけど、もっともっとやらないと、田舎は衰退するばかりだ。
まだまだほんとにただの理想論だけど、そこに向けて愚直にコツコツやっていきたい。
ずーっとやればできるはず。