素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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農業という<非日常>

今日は、田植えをした。

 

自分にとって、初めての田植えだった。

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もう、田植え機の仕組みが凄すぎて、終始感動しっぱなしだった。

 

苗を補充したら、勝手にガンガン植っていく。

 

これを手でやってたら、どんだけ時間がかかるんだろう。

 

なんか一人で感動してしまっていて、気付いたら歴史を調べていた。

 

歴史を振り返ったら、田植え機は、なんと40年ぐらい前には確立された技術だった。

 

田植機が発明される前の日本の田植は、足元の悪い水田の中で身体を二つ折にし、腰に括りつけたびく(籠)などに入れた稲の苗を手で数本ずつ植えていく過酷で単調な作業であった。

田植機は日本では明治時代から研究され始めた。宮崎県の農民発明家、河野平五郎が1899年明治31年)に田植機の特許第1号を取得した旨の記録がある

人力による田植機は1960年代に実用化が始まった。国立科学博物館の記録によれば、国産実用化第1号機は、北海道千歳市の企業が1964年に開発したもので12列の株を同時に植えられる機能があったとされる。また、動力式のものも1968年には開発されており、作業効率の大幅な向上に寄与した。

1970年代から1990年代にかけて、田植機の技術革新と普及が急速に進んだ。1980年代後半には、今までの植付け方式であったクランク式からロータリー式が実用化。田植え時の作業能率(スピード)が格段に上がる。これ以降、全農家の半数が田植機を所有し、ほとんどの田が田植機によって田植えされている。(wikipediaより)

 

皆さんにとっては当たり前かもしれないが、僕は、この田植え機の技術は素晴らしいと思う。

 

田植え機ができる前までは、親戚一同大人から子供まで田植えをやっていたらしい。

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これができたおかげで、田植えに人が入らなくなった。

 

田植えに人が入らなくなった。もっというと農作業に人手が入らなくなって、田舎に人が入らなくなったのかもしれない

 

田植え機などの農業機械は、人々をもっと自由に解き放ったんだろうな。

 

そう思うと、なんか感動した。

 

 

機械はいろんな恩恵をもたらしてくれた。

 

一方で、農業と人が離れてしまった。

 

平成30年の農業就業人口は175万人で、うち約68%の120万人が65歳以上。

 

49歳以下の農家の数は1万人ちょっと。

 

農業と人の距離は遠くなった。

 

言い換えると、農業は日本国民にとって<非日常>になった。

 

 

そうそう、昨日は、福岡からお客さんが見られて、野菜を買って下さった。

 

話をしてて、興味深かったのは、福岡から伊万里は全然距離的に来れる範囲だということ。

 

「月一ぐらいで、週末イベントしたら、いいよ」ってアドバイスをもらった。

 

「え、福岡の人、来るんですか?」って聞いたら、「え、全然行くよ!福岡の人は飢えてるから」って言ってた。

 

ただ反省点もあって、

 

「この辺でお昼食べるところない?」って聞かれて、

 

うまく答えれなかったところだ。

 

もし、福岡の人が伊万里に来るってなったら、丸1日かかることになるから、その1日を全力で楽しんでもらうために、しっかりとした導線が必要だなって思った。

 

僕の情報不足ってのと、伊万里がもし1日楽しめる街じゃないなら、その辺りを整備していくのが課題だなと感じた。

 

いづれにせよ、福岡の人は飢えているらしい。

 

便利になって、自然から遠ざかった今、そういう農作業のような非効率なものが非日常になって、コンテンツになった。

 

せっかく田舎という非日常にいるのだから、それをうまく楽しんでもらえるように活用する仕掛けを作っていきたい。