今日は餌やりの重要性について学んだ。
何を食べるかで、どんな結果になるか、大きく変わる。
本間農園の卵の黄身は、一般的な卵の君と違って、すごく黄色だ。
これは、緑餌といって、草を食べさせているからだ。
栄養価が高いものを食べさせた方が黄身の色が濃くなるが、あえて、草を食べさせることで、ビタミンなどの栄養素を補っている。
この効果は白身に現れるらしくて、シフォンケーキを作ると一目瞭然で違うとのこと。
雛の段階から、緑餌を少量与えて、今後、緑餌を食べていく準備をするそうだ。
この雛の段階から、あえて、ちょっと厳しく育てるという考え方は、一見厳しくみえるが、すごく優しいなと思う。
餌のやり方は、2パターンある。
常に餌を切らさないようにやる方法と餌を切らす方法。
本間農園では、餌をあえて切らす方法を採用してる。
それは、餌をやった時の、鶏の様子を見て、健康状態を判断するためらしい。
ほんと、餌を持っていると、バーっと勢いよく、こちらに向かってくる。
餌を、皿に入れると、もしゃもしゃ貪り食べる。
そのため、まず餌をやる前に、撒き餌をやって、そちらで気をそらしている間に、餌をやるというやり方をする。
餌を入れる皿も、工夫されている。
溝が、w字になってるのは、鶏が食べやすいため。
通常、細かい餌が残るが、そうなったときに、溝に溜まって、鶏が食べやすいような作りになってる。
他に、鶏が皿の上に乗れないような仕掛けもある。
これら全て、本間さんの手作り。
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本間さんの鶏は、ほとんど病気にならない。
内臓がすごい強いらしい。
砂ずりが通常の鶏の2倍ある。
また腸の長さも2割ぐらい長いとのこと。
玄米や草など、消化が難しい餌を、小さい頃から食べ慣れて成長してきたようだ。
鶏の強さや生命力は、見た目でなくて、こういう内臓に現れるんだなと感じた。
そして、それを作るのは、栄養バランスの整った餌や厳しい環境。
人間も同じかもしれない。
「知」でいうと、どんな情報を仕入れて、どう整理するか
「徳」でいうと、どんな人と出会って、どう行動するか?
「体」でいうと、どんなものを食べて、どんな運動をするか?
仕入れるものと、発揮する場所。
この二つをしっかり整えることが、養鶏や農業でも大事だし、いろんなところに転用できる考え方だなと思った。
僕も、餌に拘ろう。