穴。
何をしてるかというと、雛の飼育小屋を作っている。
本間農園に、1週間、WWOOFerみたいな感じでお世話になることになった。
4月の末に、見学に行かせてもらい、もっといろんなところ知りたいなと思ったし、卵を注文して、食べて、さらに興味を持った。
ということで、今日は朝収穫して出荷して、昼から本間農園に向かった(また、25日からがっつり出荷が始まる😅)
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本間さんは、元々環境問題から、農業に興味を持たれた方で、その考え方は、随所に農園に生かされている。
その農園で、使ってるものは、ほぼほぼ近隣から調達したもの。
今日は、本間農園のキモとも言える、雛の飼育小屋の製作を手伝えた。
どういうところが、ポイントかというと、雛を温めるのに、電気を使わないということ。
じゃあどうするかというと、ワラと鶏糞で、堆肥を作って、その熱で、雛を温める。
堆肥は5日ぐらいで、熱がピークになって、そこから徐々に下がっていく。
その下がってきたところで、雛を入れるそうだ。
この堆肥熱でやるというやり方は、一見、めちゃくちゃ原始的に見えるけど、すごく理に適ってるなと思った。
堆肥は、菌が繁殖する。
雛のうちから、菌と一緒に成長することで、免疫力が増し、病気に強い鶏に成長する。
確かに、過酷な環境で、育った方が、強い気がする。
本間農園では、病気になるのは、1000羽いたら、1羽か2羽ぐらいとのこと。
また、この自然の熱の方が、親鳥と同じような温もりがあって、雛のストレスも軽減される。
さらに、これだと火事の心配もないし、電気のようにツマミをこまめに調節することもしないでいいとか。
ちなみに、佐賀県でこの堆肥熱で、雛を温めることをやってる鶏舎は、本間農園だけ。
(最近まで、もう一軒あったけど、辞めたらしい)
今回やった作業は、1年に4回か5回しかしないめちゃくちゃ貴重なことらしい😂
やっぱり自分はラッキーだなと思った。
こうやって、枠を作って、そこの周りに断熱材として、籾殻を敷き詰める。
そして、掘った穴に、ワラと鶏糞を丁寧に積み重ねていく。
ズレがあって、くぼみができたら、雛が落っこちて、死んでしまうリスクがある。
三層重なったら、踏んでいくけど、これも体重制限があって、56キロがベストらしい。
(僕は58キロなので、ちょうどよかった😂)
これを九層重ねて、スロープを作って完成。
スロープは、雛の足腰を鍛えるために、敢えて作ってるとか。
あ、完成図撮り忘れてた。。
この水飲み場に、雛が集まる。
夜、堆肥のベッドに寝かせないといけない。
でも、最初は、なかなか自分たちじゃ、ベットまで行かないから、また鶏舎に行って、寝かせてにいった。
これを数日繰り返すと、自分たちでいくらしい。
しつけって大事だな。
「子供と一緒だよ」
って、本間さんは、よく言ってた。
本間さんの近くで、お手伝いさせて、もらってて、ほんとに細かいところにいろんな哲学やこだわりがあって、すごく勉強になった。
これから、1週間弱、すごく楽しみだ。