素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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フォンフォン

養鶏場の周りを歩いていると、「フォンフォン」と低い鳴き声とともに「カサカサッ」と草木が揺れた。

 

「獣だな」

 

そう思い、罠を仕掛けることにした。

 

養鶏場の周りは山に囲まれているので、いろんな獣がいる。

 

昨年なんか養鶏場だけで猪5頭捕まえた。

最近だとキツネも捕まえた。

 

箱罠を仕掛けた。

 

箱罠は簡単だ。

 

餌を箱罠の中に入れて、その前に糸を張る。

獣が罠の中に入り、その糸を動かすと扉がバンと閉まるという仕組みになっている。

 

箱罠は5万〜10万円ぐらいの値段がする。

 

僕は罠を3つ持っているので、養鶏場の周りにそれらを設置した。

 

さて、どうなるか。

 

 

次の日の朝。

なんと一つの罠の中に6頭のウリ坊が入っていた。

 

そして、その2日後、もう2つの罠にそれぞれ2頭と3頭ウリ坊が入っていた。

 

3日で11頭も捕獲した。

養鶏場の周りだけで。

 

おそらくもっといると思う。

 

捕獲するのはかわいそうだなと思うけど、捕獲しないと養鶏場は荒らされてしまうし、田んぼもメチャクチャになってしまう。

 

地域の人たちからも田んぼが荒らされるから、ぜひお願いということで言われている。

 

そういえば、先々週うちの父は猪に車を凹まされていた。

 

猪も生きるために必死だし、こっちも生きるために必死だ。

 

田舎にいると、野生との戦いもしなければならない。

 

こんな暮らしは3年前は想像していなかった。

 

 

鶏も飼ってるし、狩りもするし、命と近い暮らしをしているなと思い、緊張感がます。

 

 

 

 

 

 

どこにいても繋がれる

ある雑誌からインタビューのオファーが来た。

 

その雑誌では特集ページを作り、若手農家を紹介して、若者が農業に興味を持つような発信を行っいるらしい。

 

農林水産省の新規就農者確保緊急対策「農業の魅力発信事業」の下、複数企業がコンソーシアムを組んで活動していて、今回の取材はその一環らしい。

 

https://yuime.jp/nmhconsortium/

 

聞けば、以前利用した「おてつたび」もそのコンソーシアムに入っていて、今回は「おてつたび」さんからの紹介だった。

 

 

他の取材された方の記事を読むとデカデカと紹介記事が載っていた。

 

どんな反響があるかわからないけど、とりあえずお金もかからないので、取材を受けてみることにした。

 

今朝、オンラインで取材を受けた。

 

どんな内容になるか楽しみだ。

 

午後からはうちに研修に来たいという高校生とオンラインで面談した。

 

その高校生は神奈川に住む女性だ。

 

社会問題の解決に関心があるみたいで、農業の現場も実際に体験したいとのことだった。

 

夏休みを通じて、うちの農園に来ることになった。

 

オンラインのお陰で、田舎にいてもいろんな人と繋がれて便利だなと思った。

 

そのためには、①面白い活動をすること②発信することが大事だ。

全国各地へ、いつもありがとうございます

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本日も全国各地へ発送しました。

 

ありがとうございます。

 

毎日この量、発送してます。

 

北は北海道、南は沖縄、文字通り全国から注文が来ております。

 

しかも定期購入者が7割。

 

卵は日本全国のスーパーでもコンビニでも買えます。

 

それをわざわざ佐賀県の私の農園のを選んでくださってることに感謝です。

 

卵を通して、全国の方々に繋がることができ、その笑顔に貢献できていると思うと幸いです。

 

まだまだその輪は広げれると思いますし、もっともっと力をつけて社会に貢献したいです。

 

いろんな方に感謝し、コツコツ努力して、より良いものをお届けできるよう力つけます。

5トンの麦

佐賀県産の麦5トン仕入れました。

 

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今、飼料代がかなり上がっています。

15年前と比べると2倍以上。

 

でも、卵の価格は2倍にはなってません。

 

今月に入り、さらに一気に上がったようです。

 

これまで輸入品に頼っていましたが、これから国産飼料の価値が見直されると思います。

 

僕たちは、国産の飼料にこだわって生産していたので、他の畜産の方々に比べると影響は少ないと思います。

 

国産にこだわってやることは小さい養鶏場だからできることです。

 

スモールメリットを活かして、一つ一つ手間かけて、柔軟にやっていこうと思います。

 

今回、麦を仕入れるにあたって、いろんな方に協力いただきました。

 

麦の仕入れ、運送、保管、それぞれ全部相手の方の好意があってできたことです。

 

 

 

そういう一つ一つに感謝して仕事したいと思います。

 

業界全体を盛り上げる

中小企業家同友会の平島さんの計らいで、飯塚の畠中育雛場さんのところに訪問させていただきました。

畠中育雛場さんは鶏7万羽の飼育をされていて、施設内にアイスやお菓子、卵かけご飯専門店、直売所も併設されていて6次産業の優良事例としても紹介されている企業です。

 

ちなみに、育雛(いくすう)とは、生まれたばかりの雛を仕入れてきて、それを120日齢(卵を産む直前)まで飼育することです。

 

養鶏業界は分業化が進んでいて、卵を孵化させるところは孵卵場(ふらんじょう)、孵化したひよこを育てるところは育雛場、そして、多くの養鶏場は卵を産む状態のものを飼育するという流れになっています。

 

 

畠中さんは育雛場ですが、自分達でも鶏を飼育されていて、卵の販売もされています。

 

畠中さんのところに行き、一番刺激を受けたのは業界を盛り上げるという姿勢です。

 

 

養鶏家に人たちは自分のところの卵が一番だと思って、他のところを否定する傾向にあるそうです。

 

畠中さんは他を否定したり争うんじゃなく、お客さんがもっと卵を食べる環境を作って、みんなで大きくなったほうがいいという考え方をされてました。

 

初めて鳥インフルエンザが出た時なんか、日本人の卵の消費が6割になって、結果的自社の売上も落ちたそうです。

 

誰かを否定したりして、抜け駆けするように業界全体がどう盛り上がっていくかを考えていったほうがいいという考え方はとても素敵だなと思いました。

 

長く続いている企業は、短期的に自分達が儲かることより、長期的に物事を見て行動されているような気がします。

 

僕も周りの人たちに貢献する、そんな姿勢をずっと持ちたいなと思いました。

 

改めて、人に会うというのはいい事ですね。

 

自分じゃなかなか辿り着けない視点や視座に触れることができる。

僕はあまり人に会わず自分で試行錯誤していくタイプなので、もう少し人に会って、頼っていかないいけないなと改めて考えさせれました。

 

ひよこがきたよ、純国産の鶏ってかなり少ない

ひよこが来ました。

生まれて1ヶ月ぐらい経ったひよこもいますが、それと比べるとサイズが全然違います。

 

ほんと、小さくて可愛いです。

 

うちが扱っているひよこは後藤もみじという純国産の品種です。

 

日本の鶏の約94%が外国から輸入されてきているもので、国産の鶏は約6%しかありません。

 

今日は、なぜ国産の品種を使っているか?という話をしたいなと思います。

 

たしか、小学校5年生の時に、日本の食料自給率は40%を切っていて諸外国と比べてかなり低いと習った記憶があります。

 

高い食料自給率がなぜ重要かというと、食料という人々が生きていく上で必要なものを、外国の政治的・経済的な影響をあまり受けないようにするためと習いました。

 

確かに、ウクライナやコロナの影響などで肥料の値段がかなり上がっているのをすごく感じます。

 

 

日本の卵の自給率は95%らしいです。

 

でも、日本の鶏の94%は外国産の鶏らしいです。

 

自給率を上げるのは外国の影響を受けづらくするため。

 

卵は国内で生産していても、その卵の元となる鶏が外国産だったら、外国の影響を受ける可能性はかなり高いなと思いました。

 

持続的に農業するためにも、国産の鶏を飼いたいなと思い、純国産鶏のごとうもみじを飼ってます。

 

餌とかも国内産にこだわっているのは、当農園の中だけでも、自給率を高めたいからです。

 

その分、効率的じゃないし、面倒なこともたくさんありますが、それが僕らのやり方かなと思い、今日も汗かいてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ばあちゃんの手術

ばあちゃんが目の手術をしました。

 

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白内障ということで、1日で終わる簡単な手術でした。

 

数週間は安静にしとかないといけないようです。

 

ばあちゃんは日頃、息子の子守りしてくれたり、卵を磨いてくれたりしています。

 

ここ数日、ばあちゃんがいないだけで、めちゃくちゃ大変です。

 

「お前たちに迷惑をかけんごてせないかん」

 

いつも面倒をかけていないか心配するばあちゃん。

 

全然そんなことなくて、むしろばあちゃんがいてくれてるお陰で助かってます。

 

ばあちゃんと孫とその嫁とひ孫という特殊な4人暮らしですが、みんなで助け合いながら、楽しく暮らしてます。

 

 

ばあちゃんの10年前の写真を見ると、今は結構痩せてしまってます。

 

昨年から車の免許も返納しました。

 

物忘れも段々と進んでいるような気がします。

 

腰も曲がってるし、足を引きずりながら、歩きます。

 

まだまだ畑に出て、野菜とか作ってるばあちゃんですが、確実に老いが進んでます。

 

ばあちゃんと一緒にいれる時間を大切に、いろんな思い出を作っていきたいです。

 

 

クラファンのご支援ありがとうございます。

https://rescuex.jp/project/12679?fbclid=IwAR0H09fWq_-_9lzUhCnT9x_Zi2H4YHQ6fMygwiRoBv7Ekl5Cg4Qv4JSgADw

 

残り16日で、56名の方に支援していただいてます。

 

ありがとうございます。

 

まだまだ残り日数あるので、よろしくお願いします。