「日本の菜種油の自給率はどれくらいでしょうか?」
と聞かれたとき、漠然とかなり少ないのではと思ったが、全然分からなかった。
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今日は平戸にある「たねのわ」さんという昔ながらの圧搾式の搾油をやっているところへ見学へ行った。
ちなみに、うちの妻はたねのわさんの菜種油が菜種油の中で1番気に入っている。
たねのわさんはすごくこだわりが強く、知識も豊富で話をしていてとても勉強になった。
以前は、油屋さんがどの街にもあって、農家も菜種をたくさん作っていて、油の自給率は100%だったらしい。
時代が進み、大きな油工事ができて、街にたくさんあった小さな油屋さんはどんどん潰れていったそう。
そんな菜種油の自給率、今ではなんと0.04%まで落ちているそうだ。
スーパーでよく見るキャノーラ油は、キャノーラという菜種の品種からできた油で、カナダから来ているらしい。
話を聞いていて、油作りで差が出るのところはざっくり分けて2つあるようだった。
一つは原料、もう一つは製法だ。
原料に関しては、たねのわさんでは、国産の菜種を契約栽培で使用されていた。
製法に関しては、ヘキサンで原料から油を溶かしだすやり方と圧搾機で搾油し、精製では上澄み液を濾過するというやり方がある。
圧搾機のやり方は非効率で、手間のかかるやり方だが、油の味がしっかりと出る。
たねのわさんは後者のやり方で、手間暇かけて油を作られている。
ちなみにこの方法で作っているところは全国で40軒ほどらしい。
今後もどんどん減っていくだろう。
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全国でも大変貴重なこの油。
なんと、その油を作るときに副産物としてできる油粕をいただけることが決まった。
もともと肥料として売っていたそうだが、鶏の餌に使うことで鶏の栄養にもなり、糞がさらに肥料になるから、直接肥料にするより、鶏の餌にした方がもっといいのでは?と店主が仰っていた。
圧搾法でできた粕なので、ほんとに香りが良いし、食べても非常に美味しい。
これを餌に混ぜることで、卵の味や鶏の健康状態も間違いなく上がると思う。
今日、お客様からこんなレビューをもらった。
今まで、あちらこちらと試して、こちらが1番!定期しました。これからもずっと宜しくお願いします。
でも、この油粕のおかげでもっともっと美味しくなると思う。
こんな素晴らしいたねのわさんと繋げてくださったnedocoのみさとさんにも感謝。
ありがとうございます。