ひよこから育てた子たちがしっかりと卵を生み出した。
実際に育てた人しか分からない感覚かもしれないが、彼女たちの産んだ卵を見ると感慨深い。
今回、生まれて初めてひよこたちをゼロから育てた。
右も左も分からず、不安で、夜中何回もライトを照らしながら養鶏場を見に行ったりした。
押し入れの奥から古い毛布をひっぱりだして、ひよこたちを包んだ。
僕は餌も自分で作っているから、その配合がちゃんと合ってて成長するかどうか自信がなかったから、人に聞いたり、本読んで勉強して、そして、その餌を集めるためにいろんなところに電話して、餌作りに励んだ。
子育てってこんな感じなんだろうな。
試しに日齢110日ぐらいの鶏と比較してみると、ひよこから育てた鶏たちはあまり逃げない。
ひよこ達は、順調に育って、今一日300個ぐらい今卵を生み出すようになった。
卵の量が安定的に揃うようになったのは嬉しい。
それと同時に、課題も出てきた、売り場の確保だ。
卵の販売について、これまで、タベチョクなどのネット販売などが好調で卵の数足りないぐらいだったが、ここ最近どんどん卵を生み出して卵が余る日も出てくるようになった。
ネットからの注文は、直接お客さんとやりとり出来きて、とても素敵だが、現状は、注文が不定期のため売れ残る可能性がある。
今後は、定期販売をするなどして、安定的に売り先を確保するのが課題だ。
また、もう一つの課題はオフラインでの認知度。
僕は店舗を持たないし、活動報告も基本的にこのブログなので、SNSで繋がってる人以外は、素ヱコ農園のことをほとんど知らない。
いうことは伊万里の人ででさえ、99%の人は素ヱコ農園を知らないということになる。
今後は、まずは実店舗に並べてもらって、お客さんに素ヱコ農園のことを認知してもらえないといけない。
実際にいろんな卵を食べてみて、餌もこだわって、卵の味や提供できる価値には自信があるから、まずはとにかく知ってもらい、そして、一回食べて欲しいな。
ということで、直売所などに電話したり、訪問したりした。
手応えは、あまり良くなかった。
大きい直売所に電話すると、
「うちは○○産のやつしか置いてないんですよ」
と言われ、地元の直売所に行くと、
「もう、うちはいっぱいだから、厳しいよ」とか
「僕分からないから、役員会にかけてみますね(役員会はいつあるか教えてくれない)」
みたいな感じで、販売許可がおりたところがまだ1件もない。
これほど、卵をただ並べてもらうだけで苦戦するとは…。
打席にすら立たせてもらなえないってのはちょっときつい。
でも、そういう難しさがあるから、燃える。
とりあえず、コツコツやっていくしかない。