素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市でストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

ばあちゃんの昔たまごはこちらから

棚田

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棚田をやろうと黒川のある場所の棚田を借りるののとにした。

 

そこの場所は集落全体でこだわった栽培しているところだ。

 

田んぼというのは、個人プレイはできない。

 

水だったり、栽培方法によっては虫が湧いてそれによって他の田んぼに影響を与えてしまうかはだ。

 

幕末の百姓人口は85%と言われている。

 

つまり、日本人の85%は米を作っていた。

 

米作りは、自分の好き勝手にできない。

人目を気にしないといけない。

 

ということは、日本人の85%は人目を気にしないと生きていけないたちだったということになる。

 

田んぼ文化に根付いた我々日本人が同調圧力をかけて、人目を気にして自分のやりたいことに制限をかけるのは納得できる。

 

 

話を戻そう。

 

 

ということで、勝手に田んぼを使えないので、借りる予定の田んぼが属している組合長さんに挨拶をしに行った。

 

ものすごくざっくり言うと、僕がその田んぼを耕作することをよく思っていなかった。

 

 

虫が湧いたらどうするんだ?

イノシシが来たらどうするんだ?

機械はどうするんだ?

水が取れなかったらどうするんだ?

忙しくて作業が遅れたらどうするんだ?

 

みたいな感じで、とにかく否定的なことばかり言って、僕のやる気を削いでくる。

 

僕がその村に住んでいたら、そんな感じにはならなかったと思う。

 

相手の気持ちも分かるので、失礼なことを結構言われたが、何も反論しなかった。

 

とにかく最初から最後まで否定され続けた。

 

 

ついに僕も言い返してしまった。

 

それは、卵のお客さんと一緒に棚田で田植えや稲刈りをしたいと話した時。

 

「そんなボランティアみたいな気持ちで農業するなら、俺は反対する。農業で生計を立てようと言う気持ちがないなら、やるな」

 

と、それまでやんわりと否定していたのに、僕が収穫体験の話をしたら、思いっきり否定された。 

 

それで僕も、カッとしてしまった。

 

でも、冷静に。

 

「質問ですけど、おじさんは農業で生計を立てられてるのですか?年金なくても、農業だけで生計立てれますか?」

 

と聞いたら、「農業では生計立ててない」と返ってきた。

 

話をしても、無駄だなと思った。

 

むしろ、田植えや収穫体験などの非日常を味わうようなことの方がお金になると思う。

 

ボランティアでやる気なんてない。

 

「僕はおじさんと話をして、すごく悲しくなりました」

 

とだけ伝えた。

 

 

ほんとは、思いっきり声を荒げたかった。

 

おじさんのような、自分たちのことばかり考えて短期的にしか物事見れないから、村は衰退していくんだ!

 

こんな村だれも来たくない!

 

若者はそりゃ出ていくよ!

 

もっと未来を見ようよ!

 

もっとチャレンジしようよ!

 

もっと10年後、20年後、50年後のこと考えていこうよ!

 

じゃないと本当にこの村は、伊万里は、日本はダメになる!

 

 

「お忙しい中、わざわざ時間取っていただきありがとうございました。」

 

深々と頭を下げて帰った。

 

 

 

金吾さんにこの話をした。

 

実は、金吾さんも棚田のことを心配してくださっていた。

 

そして、金吾さんは、他の棚田を見つけてきてくださった。

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「俺の機械もつかってよかばい」

 

「ここは整備が必要やけん、俺の友達に機械持ってきて整備するように頼んどるけん」

 

ありがとうございます。

本当に良い人に出会ったなと思う。

 

田んぼはきっと儲からないだろう。

でも、お金じゃない。

 

田んぼと日本人は切っても切り離さないと思う。

だから、僕は自分の手でできなくてもいいから、耕作してみたい。