素ヱコ農園では鶏に食べさせる餌を自分たちで作っています。
鶏の体重や卵の重さ、卵の数などをみながら、それぞれの餌を配分を考えながら毎日混ぜています。
餌の原料は、重いもので30キロぐらいあり、それを1メートルぐらいの高さがあるところに複数回入れるのは結構しんどい作業です。
でも、それを効率化しようとは思っていません。
(従業員の田中、そして今後働いていくれる人、誠に申し訳ありません)
餌作りは、素ヱコ農園の大切なポイントの一つだからです。
餌の原料全て国産で、そのほとんどが地元で取れたものを使用しています。
餌メーカーさんが配合した配合飼料を使用した方が鶏は卵をたくさん産んでくれるし、値段も安いかもしれないし、手間も省けるから楽かもしれません。
でも、僕達は、卵を取るだけじゃなくて、養鶏を通して地域の資源を少しでも活用できたらいいなと考えて、この非効率なやり方を行っています。
そして、何が入っていて、それがどこで取れたやつなのかをちゃんとお客さんに言えることって大切だと考えています。
よく畜産は何を食べさせているかわからないと言いますが、僕達は鶏に与えている餌の原料もちゃんとお客様に伝えることができます。
鶏の主食は穀物で、うちはトウモロコシではなく、玄米をたくさん与えています。
そして、その一部は自分たちで作っています。
今日は、自分達で生産した飼料米の検査日でした。
1トンの重さのフレコン袋が6つありました。
思っていたより取れていたので、満足でした。
今回しっかりと収穫ができたのは、9割方は義父のおかげです。
僕は大雑把な性格で、あまり細々した作業が得意ではありません。
でも、農業は地味な作業の連続です。
天気を見ながら、地面の状態を見ながら、周りの人の動きを見ながら、田んぼの状態を見ながら、作業しなければいけません。
僕は、田んぼをやったほとんど経験がないので、その作業以前に、そもそも何をしていいのかがわかりませんでした。
そんな僕に、義父が一から田んぼの管理を教え、そして実際に作業してくれた。
義父がいなかったら、ほとんど収穫もできなかったと思います。
余談ですが、義父は
ちゃんとできてない僕を何度も怒鳴りつける羽目になりました。おかげで義父と義理息子という壁が取っ払われたような気がします。
さて、今回の計量で必要なトラックについても、義父のツテで借りました。
そのトラックを借りた方は梨や米を作られているそうで、餌について非常にいい情報を聞けました。
一つが共同乾燥施設には捨てられる米がたくさんあるということ。
これは、うまくつながれば餌代が安くできます。
もう一つは、梨の収穫のシーズンに梨が大量に捨てられているということ。
鶏の餌にどうか?ということでした。
卵の味は母鶏が何を食べたか?で大きく変わります。
伊万里梨を食べさせた鶏の卵として、個数限定で販売しても面白そうですね。
義父は「情報は知り合いの数ぞ!」と言っていました。
確かに義父はいろんな知り合いがいます。
ここ数年、なかなか外に出ていけなかったので、来年は時間作って、積極的にいろんな人と交流したいなと思った。
はー、餌運ぶのでくたくたです。おやすみなさい。