素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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ありがとう。さようなら。鶏たちよ

今日、本間さんからいただいた鶏100羽とお別れしました。

 

実は、うちに来たときから既におばあちゃん鶏でした。

 

僕は、養鶏初心者だったので、いきなり若鶏でスタートするのはリスクが高かったです。

 

もしそれで、害獣が来て、食べられたりしたら、最悪です。

 

だから、もし最悪のことがあっても、問題ないようにおばあちゃんを飼うことにしました。

 

おばあちゃんの鶏を飼って、自信がついたら、新しい鶏達を飼って、増やしていこうと考えてました。

 

今回、お別れしようと思ったのは、若鶏も成長してきて、卵の味も安定してきて、今後ある程度大きくできる算段がついたから。

 

おばあちゃん鶏たちは、うちにきて4ヶ月たっておばあちゃん具合が更に加速しちゃって餌代ばっかりかかるようになったから、です。

 

このおばあちゃん鶏達は、僕が養鶏をスタートしたときから一緒にいる鶏達です。

 

だから、すごく思い入れがあります。

 

「イタチとかキツネとか入って来んかな?」

「餌ちゃんと食べるかな?」

「どっから餌を仕入れたらいいんだろうか?」

 

この鶏たちのことを考えて、いつもハラハラしてたし、分からないことだらけで、きっと沢山迷惑をかけたでしょう。

 

あの時は、ごめんなさい。

 

でも、鶏たちが産んでくれた卵を買ってくれたお客さんが、美味しいと喜んでくれた時は本当に嬉しかったです。

 

美味しい卵を、ありがとう。

 

彼女達がうちに来てから4ヶ月、僕の喜怒哀楽は、ほぼ彼女達のためにありました。

 

だから、いざ別れると決めて、彼女たちを捕まえて、箱に入れなくなったときは、なんかすごく悲しくなりました。

 

そして、平飼いだから、本当に集めるのに苦労しました。

 

めっちゃ逃げるし、元気だし、スペース広いし。

 

ほんと、なかなか捕まってくれなくて、やっぱり平飼いってめんどくさいなと、思っちゃいました。

 

 

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鶏たちは、この箱に入れられて、殺されてお肉にされます。

 

それを想像すると、僕たちは命をいただいてしか生きていけないんだな、と改めて思いました。

 

 

鶏の処理について、今回は、業者に頼んで、処理してもらいました。

 

でも、ゆくゆくは自分で処理したいと考えています。

 

お世話になった鶏達を最後まで責任持って、その命をいただく、という流れを作りたいです。

 

「卵を産まなくなった鶏をどう処理するか?」

 

という問いは、僕みたいな小さな養鶏家だからこそ、しっかり考えるべきことです。

 

命を扱う仕事って、考えさせられることが多い。

 

心を揺さぶられた一日でした。