素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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若者にとって、今の田舎は、希望がない。

朝から2時間ぐらい農作業をして、地域の行事に参加した。

(この2時間でもわざわざ伊万里からかけつけて手伝ってくださいました😂)

 

借りた耕作放棄地だった畑も、ちょっとずつだけど片付いていってる。

 

ここを綺麗にして利用することは、地域にとっても意義があることだから、やり切りたい。

 

 

1日を振り返ると、「田舎」について考えた日だった。

 

今回あった地域の行事は、「みなとまつり」だ。

 

正確にいうと、新型コロナウイルスの影響で、まつり自体は中止になって、神事だけ行われた。

 

海の安全を祈願する行事らしい。

 

僕は、始めての参加だったので、新鮮だった。

 

 

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見渡すと、おじいさんばかり。

若くて、40代が一人だけ。あとの十数人は、全て60代、70代。

 

そこに、20代の僕がいることが、なんか変な感じがした。

 

こうやって、人がどんどんいなくなっていって、地域で受け継がれていた伝統もどんどんなくなっていくんだろうなと思うと寂しい。

 

先日、野焼きの仕方を少し教えてもらったけど、そもそも野焼きをできる人たちがどんどんいなくなっている。

 

今が、そういう貴重な伝統や技術を受け継げる最後のチャンスなのかもしれないなと思ったりもする。

 

昼から、友人のYoutubeの取材を手伝った。

 

僕は田舎代表の一人。

 

そのテーマは、

 

田舎x 都会『住から考える幸福とは?』だった。

 

ディスカッションは、4人。

 

皆バリバリ頑張ってる東大出身や神戸大出身など高学歴で優秀な方々で、意見が鋭くて参考になった。

 

興味深かったのは、今都会で働いている人も、みんな最終的には、田舎で暮らしたいと言っていたこと。

 

 

でも、田舎でどう暮らしていくか、具体的にイメージがみんな持ててなかった。

 

こんなに優秀な人たちなのに、だ。

 

田舎でも、そういう優秀な人たちが働いてチャレンジできる環境を作らないといけないなと思う。

 

そういう存在になりたい。

 

ぶっちゃけた話をいうと、今年の2月まで、東京に行こうと思っていた。

 

卒業のギリギリまで。

 

ただ、田舎から出て東京に行くのは、自分に嘘ついているようで、逃げているようで、踏ん切りがつかず、迷った挙句、田舎に住むことにした。

 

都会に行って、5年間ぐらい修行しても、結局、田舎で働くイメージが持ててなかったと思う。

 

この田舎で生活するという選択をとるのに、丸一年かかってしまった。

 

田舎で生活するのが、なんか怖かった。

 

だって、都会に行けば、簡単にお金ももらえるし、チヤホヤしてもらえる。

 

ただ、それじゃダメだと思った。

 

今の、実力もなく、お金もなく、経験もない状態で、もがいて事業を作ることが、自分のやりたいことが価値あるなと思えた。

 

迷ったときは、厳しい方に行け。

大体それであってる。

 

小学校の時に、校長先生に言われてから、それをずっと守ってる気がする。

 

農業を始めて、3ヶ月ぐらい経つけど、これから自分がやりたいこと、どうなっていきたいかはぼんやりと見えてきた気がする。

 

若者が、田舎で暮らすのって、本当に大変だ。

職業がない。

 

大体、公務員になるか、医療系の資格をとるしかない。

 

田舎は、夢がない。

正確には、夢が描きづらい。

 

だから、田舎の高校生の親は、これが最後のチャンスと、部活に熱心になり、甲子園を夢見る。

(僕の周りだけかもしれません)

 

でも、人生は長い。

 

本当は、社会人になっても希望を持って生活できるはず。

 

そんな何歳になっても、目を輝かせて努力している親の姿を見て、子供は、自分も勉強しようとなるはず。

 

 

田舎でも、希望を持って、ワクワクする毎日を作りたい。

 

自分らしくいられる場所を作りたい。

 

だから、僕は、今、田舎で、農業をしている。

 

これから、どんどん若者がワクワクして働けるような職業を作れる人になりたい。