イノシシの悩みは一旦解消した。
金吾さんが電気牧柵を持ってきてくれたからだ。
知らない方のために、電気牧柵を簡単に説明すると、電気牧柵は針金に電気を流してイノシシなどの害獣の侵入を防ぐ柵だ。
針金と支柱と電源が必要だが、金吾さんから針金と支柱を借りた。
電源はコメリで買った。
3万円ぐらいかな。
全部買うと相当なお金になるなら、借りることができてよかった。
電気牧柵の電気は、単一乾電池かコンセントかバッテリーか太陽電池から供給される。
僕の農場は、つい最近電線を引いてので、100vのコンセントに挿して、1日6円の電気代でイノシシを防げる。
電気牧柵はすごい。
あれだけ毎日来て、金網を破っていたのに、電気牧柵をしてから、ピタッとイノシシは来なくなった。
金吾さん、忙しい中、対応してくださりありがとうございました。
*
今日、イノシシの解体講習があった。
実は、僕は猟師の免許を持っている。
実際に罠とかはまだ仕掛けることができないが。
いずれ、罠を仕掛けて、イノシシを捕獲したい。
その際は、イノシシを自分で捌いて食べたりもしたい。
だから、イノシシを捌く技術をちゃんと付けたいと思う。
イノシシの解体をかなりざっくり説明すると
①内臓を丁寧に取る
②肉と毛を分ける
③肉を解体する
という感じだった。
実際のイノシシで解体が進んでいった。
ナイフで皮膚を切るから、血とか普通に出るし、内臓とかも出てきてちょっと慣れない光景だったが、他の人たちは平気な顔していてすごいなと思った。
よくよく考えたら、ここにきている人は皆、新米とはいえ猟師だから、当たり前かと納得した。
解体をうまくなるためには、イノシシの体の構造をしっかりと理解する必要があった。
そして、左手をうまく使いながら、ナイフで切っていく力加減などを覚えないといけない。
研修の中で粗方見たので、あとは自分で実践したい。
猪肉の味は、美味しかった。
豚みたいな感じだが、歯応えもしっかりしてて、臭みとかも特に無くて、何枚も食べれた。
1番いい部位のロースは、キロ5000円だそう。
まあまあな値段がするなと思った。
イノシシはこの辺ではほとんど売れてないらしく、出荷先は東京が多いということだった。
東京の居酒屋からの注文が多いらしい。
とにかく売るのが大変とおっしゃってた。
確かに、解体の手間とか考えたら安く売れないし、そもそも市場がそんなにないから大変だなって思った。
イノシシをどうするか?
社会問題だと思う。
田舎で暮らすからには、イノシシのことをちゃんと考えないといけないなと思ったこの頃です。