素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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お土産作りたい

先日、デパ地下に行った。

 

僕のような田舎ものは、デパ地下というのは日常の選択肢になく、視察として行くものとなってる。

 

お菓子などの加工品を始めて、改めてデパ地下の中をまじまじと見ていると、いろいろな発見があった。

 

そのお店のコンセプトとそれを伝えるビジュアルとコピー。

 

商品の価格帯やそれを決めるパッケージや宣材。

 

商品の包装のやり方と様子、それを伝えるためのポップ、店員さんのユニフォームや店の雰囲気を変える置物、声かけなどなど。。

 

自分達で、小売やお菓子を始めたことで、今まで見えてなかったものがたくさん見えた。

 

何かを実践する前と実践した後では、同じ情報を見てるのに全然受取方が違う。

 

*

今、うちのお菓子の中で、密かに人気になっているものがある。

 


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それはメレンゲクッキーだ。

 

卵白と甜菜糖だけで作ったシンプルなお菓子で、めちゃくちゃ美味い。

 

お客様にプレゼントしたり、少し販売していたりするが、めちゃくちゃ反応が良い。

 

確かに、メレンゲクッキーってあんまり食べたことないし、世の中に出回ってない。

 

何故か考えてみた。

 

おそらく、シンプルにお金にならないからだ。

 

たった数十個を作るのに、ものすごく時間がかかる。

 

うちのコンロだと、2時間半の製造時間で今の価格で4000円分ぐらいにしかならない。

 

これだと時給と電気代考えたら、普通に赤字になる。

 

ちゃんと事業としてやっていくためには

 

①値段を適正な価格で販売する

②量産できる体制を整える

 

が必要になる。

 

②に関しては400万円ぐらいのめちゃくちゃでかいオーブンを買えば、なんとかなりそう。

(お金を用意できるかは別として笑

どうやってお金作ろうか?笑)

 

問題は①

これが利益の出る価格で売れるのか?

 

今回、百貨店に行ってみて、それを勉強してみた。

 

今、妻がデザイン面作ってくれている。

 

しっかりとしたデザインと包装と商品設計ができたら、お土産としていける。

 

今から丸房露や松露饅頭などの、佐賀のお土産の1つに並べれる商品を作れたらめちゃくちゃ最高だなって思う。

 

それをやりたい。

 

めちゃくちゃ難しいだろうけど。。

 

これが当たらなくても、何かしらで新たなお土産を作りたい。

youtuberと話をしててめちゃくちゃ損してるって思った話

先日、登録者10万人ぐらいいるレッツゴーなぎらさんと1時間ぐらい話をした。

www.youtube.com

初めましてだったのに、ものすごく優しく楽しくいろんなことを教えていただいた。

 

なぎらさんは、四六時中、企画を考えているらしく、どうやったら普通じゃないものを切り取って、世の中に発信できるか?を常に考えているらしかった。

 

一般的には、その普通じゃないもの、を作るのが難しく、いろんな工夫をしてそこを作り出すらしいのだが、僕らのやってることそのものが普通じゃないから全部企画として成り立つとのこと

 

・新卒で大企業蹴って、ばあちゃんと暮らすために農業

・雑草を売っていた

・未経験で養鶏をスタート

・養鶏の中でも珍しい平飼い

・ネットで卵を売っている

・田舎で農業なのに若いメンバーばかり

・インスタ1ヶ月で2万人増

などなど

 

「スエコさんなら10万絶対いく、マジで機会損失しすぎてます。勿体なさすぎます」

 

って言われて、発信していないことで、めちゃくちゃ損しているなって反省した。

 

最近、妻がInstagramで発信するようになり、フォロワーが2万人に増えた。

そんなに短期間で一気に増やせるって、いうこと自体がおかしく、それ自体コンテンツになるとのこと。

 

確かに、妻は子供2人を寝かしつけながら、左手には長男、左乳には次男、右手にスマホを持ちながら、インスタの投稿をやっている。

 

その様子は、子育てをしている奥様には、何かしら共感や響くところがあるかもしれないなって思った。

 

他にも、パートさんとの掛け合いとか、養鶏場での様子や一日の流れなど、なんでもコンテンツになるからどんどん発信したが良い、と言われた。

 

ただでさえ資源がない弱小新規就農者なのに、そういった資産を使えて無かったことに深く反省した。

 

ないものばかりを見て、すでにあるものに目を向けれてなかった。

 

なぎらさんにせっかくいろんなアドバイスをもらったので、実践する。

 

一旦、今2.3万人いるインスタグラムをもっと伸ばして、さらに個人の松本さとしとしても発信をしていく。

 

今後、僕らがやっていることを通して、田舎に興味あるなとか、前向きに生きていきたいなって思ってもらえる人が増やしたい。

 

こうした発信を通して、田舎に移住して一緒に働いて、面白く生きて行けたらいいなって思う。

 

繋げてくださった、アキオブログさんありがとうございます。

糧にします。

 

 

 

 

ブログを書けなくなっていた理由

最近、ずっとブログを書いていなかったが、また再開したいなと思っている。

 

書くことと遠ざかったいた理由は、素ヱコ農園と僕の間で、若干のギャップがあって、その差が気になっていたから書かなかった。

 

素ヱコ農園は、僕が運営している農園で、平飼いで餌にこだわる農園だ。

その様子はインスタグラムにアップしているが、鶏が可愛くて、牧歌的でほのぼのとした感じだ。

 

自分もそういったふわっと優しく生きていきたい面はあるが、

 

一方で、経営者として他人に給料を払い、借金をして、次の展開を考えるというドライな面もあり、その両方が混在していることで、

 

素ヱコ農園の世界観を壊してしまうんじゃないかなと思い、発信することが怖かった。

 

「田舎でばあちゃんと暮らしながら、のびのびとストレスフリーで鶏を飼っていて、餌も地元のものを使って、良い卵を作っている」

 

字面だけ見ると、とても優しそうだが、

 

実際はその世界を実現するために裏側では、すごく現実的に計算したり、頭や精神を使っていて、発信をするとなるとその部分を話してしまう。

 

そうなると、表ではとても優しそう、良いことしているのに、裏では、すごく計算しているってなってしまいお客さんが離れてしまうか心配だった。

 

最近、ポッドキャストをお勧めされて、ポッドキャストを聴くようになった。

音は誤魔化しが効かないので、その人の本質が出るからということで、気になる人の声をずっと聞いている。

 

そのポッドキャストの中で、長野県のパン屋や雑貨のお店のわざわざの平田さんの話が発信についての悩みを解決してくれた。(平田さんは別の人から本を勧めてもらって知った)

 

平田さんは、山の上でパン屋さんを開いて、牧歌的な様子や豊な暮らしを、わざわざを通して発信されている。そのパンや雑貨はひとつひとつこだわりがあり、手触り感がありあったかみが、とても癒される。

 

そんな平田さんは、ずっと発信をやられていて、お店の裏側の数字の話や戦略の話、暖かみのあるパンと雑貨のお店とは真逆のようなドライな話を赤裸々に書いていたそうだ。

 

お店のあったかい発信が好きな人も裏側の戦略的な話が好きな人も、どっちも大事な人もいるそう。

 

表も裏もどっちも発信して、透明な経営だと言われていて、確かになって思った。

 

平田さんが裏側の話をしても、お店の世界観は崩れてないし、僕も好きに発信したらいいなって思った。

 

今月間1000人ぐらい注文してくれるようになったが、僕のブログを読んでくれる人はかなり少ない。

そして、僕のブログを読んでくれる人は、ほぼうちの卵を買ってない。

 

好きに発信していいなって思った。

 

そして、人のお勧めに従うのっていいですね。
ps.息子ののぼりをいただきました

こういうのって田舎しかないんですね

元気に育ってほしいですね

 

意図したか、意図せずに、逆になっている

おはようございます。

晴れが続き、空を見上げると雲ひとつない青空に気持ちが高まりますが、松本家は妻も子供2人も熱で、元気なのは僕とばあちゃんだけです。

 

最近、パートさんを新たに5人雇用したのですが、皆さんめちゃくちゃ良い人で、一緒に働けて嬉しいなと思ってます。

 

本当は2人だけ募集していたのですが、話す人話す人、みんな面白くて、面接していたら募集人数を超える採用してしまったという、計画性の無さが自分の首を締めています。

 

なんなら、募集を締め切った後にも申し込みがあって、その人も素敵な方だったので、採用してしまいました。

 

儲かってるねと言われますが、完全に赤字です。笑

(他のメンバーからは人手足りているので、断ろうと言わました)

 

ただ、人を多く採用したことで、僕たちが今までやっていた業務を俯瞰することができて、これは誰でもできる仕事なのか、専門性が必要な仕事なのか、と棚卸しをしている状態で、うまく業務を整理できた気がします。

 

より生産性が上がってきています。

 

個人的にも会社的にも、めちゃくちゃ採用できてよかったなって思っています。

 

 

僕らはやってることが、いちいち他の業者がやらないことをやっています。

それがめちゃくちゃ手間がかかっています。

 

鶏を狭いバタリーケージではなく、平飼いで飼育していること

そして、餌を自分たちで一件一件農家さんや漁師さん、豆腐さんから集めてきて、自分たちで混ぜること

 

そして、販売も普通の業者さんは卸売で一気に数百個とか数千個を卸先に納めてて、個人のお客様は相手にしないのが基本です。

 

(ロットが数個とか数十個になるから)

 

ただ、僕たちは卸をほとんど行わず、2パックのお客様ばかりです。

 

意図してか、意図せずか、全部他の養鶏場がやらないことをやってしまっていて、それに手間暇がめちゃくちゃかかってしまいます。

 

「養鶏しているから休みないよね」

 

ってよく言われますが、

 

本当にその通りで、毎日鶏のお世話があり休みがないです。

 

そこも逆だったらいいなって思います。

 

養鶏とか農業とか地方とかってなかなか人が採用しづらい業種ですが、

 

そこも逆にしたいです。

 

僕らは、「人々の価値観を揺さぶる」ってことを理念に据えて、日々仕事をしていますが、みんながやらないことを事業を通じてやって、可能性を広げていきたいです。

 

最近、地域に唯一あったスーパーも潰れたし、どんどん僕たちの地域は衰退しています。きっとどこの地域もそうだと思います。

 

枠に囚われず、田舎だからできること、を考えて、ひとつひとつ事業を起こしていきたいです。

 

円安を活かして、世界の人にも何か価値観を揺さぶることをやりたいです。

 

 

 

 

 

平飼いのチームづくりー素ヱコ農園

歩くと、普段は真っ黒いアスファルトが、白い斑点で覆われてる。

 

もう桜も散っている。

 

こないだ4月になったばかりな気がしたのに、もう1週目が終わるのか。

 

季節はどんどん変わっていく。

 

素ヱコ農園もどんどんと変化を感じるこの頃。

 

まず、大きな変化として、Instagramのフォロワーが1万人を超えた。

 

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妻にInstagramを任せて、一ヶ月ちょっとで、3000人だったアカウントが大きく成長した。

 

Instagram見てる」と声かけてもらえるようになった。

 

そして、何よりの進展はInstagram経由で人の採用に繋がったことだ。

 

求人したところ、結構な応募があり、そのうち4名の方を採用させてもらった。

 

Instagramを見て応募してきてくださってるので、うちのことも理解されていて、ミスマッチが少ないんじゃないかな?と思っている。

 

実際、面接した際もほとんどうちのこと知ってくださっていて、理解が早かった。

 

人手不足の時代。

田舎で、かつ、農業・畜産という人を採用するのは、なかなか不利な状況の中、こうしてうちで働きたいと思ってくれる方々と直接繋がれたことはとても大きい。

 

にしても1ヶ月で1万フォロワーまで持っていく妻の実力はすごいなと思う。

 

卵がしっかりと取れるようになってきた。

生き物を飼うことの難しさを感じていた昨年の冬。

地面、温度、餌、鶏の状態、明るさ、さまざまな要因が複雑に絡まり合っていて、決して、Aの次はBで、その次はCというような単純なものではない。

 

AとBとCのバランスがとても大事になってくる。

 

そこには自由に任せる部分もあるし、自分たちが勉強して用意しないといけない部分がある。

 

うちは素ヱコ農園という、素:ありのままで、エコ:サステナブル、という意味を込めて運営している。

 

それは農園でも、そうだし、運営しているメンバーもそうでありたいなと思う。

 

鶏を飼っていて思うが、用意された箱の中で、完全なる自由だと、鶏にとって必要な要素が足りない。

 

止まり木や産卵箱、ふかふかした土、おいしい水や餌など、用意された箱の中では

放置するのではなく、きちんと鶏が本来の習性を発揮できるような環境を作らないといけない。

 

ケージ飼育のようにガチガチでもなく、もう少し自然に近い鶏の習性を発揮できるような環境を作れないか模索している。

 

そして、人もそうで、会社という不自然な箱に入れて、自由にさせるというのは、放置に近くて、鶏と同じように止まり木やふかふかした土、産卵箱を準備して、ある程度、習性を発揮できるような環境を作ることでより才能が発揮されるんじゃないかなと思う。

 

うちはケージ飼育のように大量に効率的に卵を産むただ単に成果を求めるチームではなく、平飼いのように、作られた環境の中で、ある程度自由に自分の意思で行動し、卵を産めるような会社にしたいなと思う。

 

それは効率が悪くなるかもしれないけど、美味しくて、良い卵が取れるかもしれない。

 

インスタグラムで結果を出した妻のように。

 

今、生産現場では田中が頑張ってるし、販売では山口が、出荷の作業はパートさんが、、

といった形でそれぞれ頑張っているところがあるので、その中でその人本人に自由になってもらうためにどう環境を整えていくか?

 

創業まもない、リソースがない中で、どう環境を整えて、成果に結びつけていくか。

 

久々のブログで、慣れずに書くことがちらかってきたので、今日はこの辺で、、、

そこの環境にいるものや人や生き物がどうしたら本来の力を発揮できるようになるか、考えたい。

 

それが素エコ農園

日本という四季がある環境でしか育たない植物があるように、うちはどんな環境を作っていくか。

 

たまにブログ書いていかんと頭の整理ができないですね。

 

インターン生

3月頭から筑波大学の院生が、素ヱコ農園に2ヶ月インターンで来る。

 

彼女は、食について学んでいて、こだわった卵を生産している素ヱコ農園でインターンしてみたいとのことで、連絡をくれた。

 

うちに来る前は台湾にいたらしい。

その前はフランス。

 

バイタリティに溢れてて、話をしていてとても面白い。

 

僕は、学生の時に東京の会社でインターンしていたが、その時に

 

インターンで何をしたいですか?」と聞かれ、「成長したい」と答えた気がする。

 

その時に上司に言われたことは、「成長を考えるより、成果を出すことを考えなさい。」だった。

 

今になると、その通りだな思う。

 

そもそも、成長するって曖昧だし、何をしたいかいまいちピンとこない。

 

成果を出すために努力することで様々なことを経験できる。

 

成長するというのは、僕の都合でしかなくて、会社にとってみれば僕の成長とかどうでもよくて、僕がいたことで会社がプラスに転じるかどうかが大事だ。

 

うちに来てくれたインターン生も、勉強するというよりも、成果を出すという気持ちで臨んでほしいと思う。

 

僕たちの会社は、まだ創業して間もないガタガタの会社だ。

 

この会社で何かしら自分のできることを探して、会社に貢献してもらいたいなと思う。

 

それをやり切ることで、結果的にものすごくいろんなものを手に入れてくれるんじゃないかなと思う。

 

学生の頃の2ヶ月って、マジで貴重だと思う。

 

お客様扱いはしないが、この2ヶ月うちに来たからには、彼女にとって最高の時間にしたい。

 

課題だらけで大変な田舎の零細企業のリアルを体験してほしいなと思う。

 

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チラシが貼ってあって

近くの店に買い物に行くと、うちの小窓のチラシが貼ってあった。

 

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応援してもらってるな、と感謝の気持ちが込み上げてきた。

 

小窓をオープンしてから、毎日いろんな人が来てくれる。

 

正直、田舎にあるし、わかりづらいところにあるから、あまりお客さん来てくれないかもしれないだろうなと不安だった。

 

だから、普段出荷してるところに、小窓作って、出荷してるスタッフさんが対応するようにした。

 

そしたら、最悪お客さん来なくても良いなと。

 

ただ、予想に反して、今のところ毎日お客様来てくれている。

 

日によっては、お客様対応で配送がおろそかになったりしている。

 

地元の人に応援してもらってるなとすごく感じる。

 

今まではネット中心の販売だったけど、直接お客さんとやり取りする機会が増えたので、僕自身モチベーションがすごく上がっている。

 

今後は、地元のじいちゃんばあちゃんの野菜とか、規格外の野菜や果物など、普段売ってないものとかも扱えたらいいなと思う。

 

もし、売れ残っても、鶏のエサにすれば良いし、加工場あるので、加工に回せるし。

 

今のところ小窓使って良かった部分ばかり。

 

とはいえ、続けるのがとても大変なので、これからが大事と思う。

 

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そうそう、今日は、どぶろっくが急に来てびっくりした。

 

5月に放送されるみたいだから楽しみ。

 

みんなテンション上がっててよかった。