ありがたいことに、毎日のように卵の定期便を希望する連絡をいただいています。
しかし、現状ではそれをお受けできていません。
理由は単純で、卵が足りないからです。
鶏の数は去年より増やし、業務効率を上げるためにさまざまな投資もしてきました。
それでも、今取れている卵の数は、想定を下回っています。
さらに、飼料代や経費、人件費も上がり続けており、正直なところ厳しい状況です。
現時点では、卵の生産に関しては失敗していると言わざるを得ません。
しかし、対策は見えています。
それは、適切な環境を維持し、適切な飼料を与えること。
当たり前のことを当たり前に実行する。それを徹底するしかありません。
ただ、その「当たり前」を実現するのがいかに難しいかを痛感しています。
例えば、猪が侵入して業務ができなくなったり、水道管が漏れて作業が遅れたり、飼料が不足して代替物を使わざるを得ない状況が続いています。天候不良や獣害、その他のアクシデントで、当たり前のことが当たり前にできないことが多々あります。
これまでは、日々の仕事に追われていましたが、今後は先にリスクを潰していく時間を作りたいと考えています。臨時雇用で人手を増やし、業務を前倒しで進めていく覚悟です。
飼料の中身は変えたくありませんが、栄養成分を科学的に分析し、適切な配合で飼料を作る。
とにかく当たり前のことを当たり前にコツコツやって、年内にしっかりと結果を出します。
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一方で、春に始めた加工品には確かな手応えを感じています。
お客さんも着実に増えており、今日からは小窓でうちの卵を使ったミルクセーキを販売開始しました。
これをうちの定番商品にしていきます。
卵がまるまる一個入ってて、オーツミルクで作っているので飲みやすく、とても美味しいなって思います。
また、卵白を使った「卵の雫」も非常に好評で、毎回購入してくださるお客様が増えています。
この商品は常温保存ができ、賞味期限も長く、お土産にも最適です。現在、設備が整っていないため量産が難しいですが、ここを整えていく必要があると強く感じています。
課題もありますが、それ以上に手応えも感じています。
事業として、全然安定していませんし、扱う金額や関わる人が増えるにつれ、不安も募っています。
自分ができる範囲で仕事をするフェーズはもう終わっています。
しかし、ここを乗り越えなければ、個人としても会社としてもかなり成長します。
2024年も残り4ヶ月。
もう後戻りはできるところにいないので、アクセルを全力で踏み込み、走り切ります。