正社員を雇って半年が経った。
大学を卒業して今年で3年目だ。
4月からの半年の密度は、前の2年間とは全く違う。
「伊万里のばあちゃんの元に帰り、田舎でしかできないことを自分の手でおこす。挑戦する人を増やしたい」
大学卒ですぐにスキルも経験もお金もない中のに、気持ちだけで社会に飛び込んだ2年半前田。
今思うとすごく無謀だったし、自分一人の力で進んでたら、今ごろ死んでだと思う。
何もできない僕に手を差し伸べてくださる方々のお陰で生きていられると思う。
そして、伊万里に帰ってきた時に抱いていた思いは今も変わらずに持ち続けている。
今年に入り、養鶏で行くと決め、会社を作り、スタッフを雇い、規模を拡大させた。
いろんな人から「会社にするのも、スタッフを雇うのも、まだ早い」と言われた。
でも、やった。
会社にしたことや人を雇ったことで、多くの人の助言通り、出費は大きくなった。
毎月赤字だし、借金も増えた。
「もし、このペースでいけば潰れてしまうんじゃないか」とすら思える。
でも、半年前の自分にアドバイスできるなら、やれ!と背中を押すだろう。
きついけど、それ以上にこの半年の密度は、密度はとても濃かった。
うまく行かないことが多いが、全部経験だし、それが自分達を強くしている。
25歳でゼロから事業立ち上げて、会社作って、人を雇う経験はなかなかできないと思う。
スタッフの田中くんもこの半年はすごく頑張ってくれた。
最近では自分でアポとって他の養鶏場に話を聞きにいったり、必要資材の調達、値段交渉まで自ら考えて行動している。
ほぼ僕の指示が要らなくなりつつある。
卵も好評で、定期便のお客様は毎月増えている。
会社として、数字はよくないが、この半年で着実に進んだと思う。
まだまだ小さいことしかできないけど、着実にこなして、人々に影響与えれる存在になりたい。
そして、これからも守りに入るのではなく、挑戦して経験を得ることを重視して、行動したい。
まずは、単月黒字に向けてやるべきことを着実にやる。
そして、来年また従業員を雇う。