素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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ばあちゃんへの苛立ち

田植えのシーズンだ。

 

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うちの末子ばあちゃんは田んぼを1町ほど持っているので、僕はその手伝いをしている。

 

田んぼは水や草など周りにも影響するので、個人プレーは許されない。

 

自分のやり方で一からやってみたかったので、新たに1反とちょっとの広さの田んぼを借りた。

 

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その田んぼの管理はこれからだ。

 

実は、ばあちゃんのやり方と僕の考え方が微妙に違うところがあり、たまにイライラすることがある。

 

 

例えば、ばあちゃんはすごく細かく田んぼの草刈りをする。

 

足腰悪いのに無理をして細かいところまでやろうとする。

 

それで、疲れて身体がボロボロになって家に帰ってきて、ぐったりしていることも多々ある。

 

しかも、ばあちゃんは身体を思うように動かせないので、作業効率もかなり悪い。

 

僕が1時間で終わる仕事をも、丸1日かかってしまう。

 

僕はばあちゃんにはなるだけ外の仕事をして欲しくない。

 

それは、仕事の効率を考えてもそうだし、ばあちゃんの身体のことを考えてもそうだと思う。

 

でも、ばあちゃんはなかなか聞いてくれない。

 

 

腰を曲げて、脚を引きずりながらでも農作業をするばあちゃんを突き動かしてはいるのは、使命感なのか、習慣なのか。

 

そんなばあちゃんを見て、尊敬するが、もっと頭を使って冷静に考えて欲しいなとも思う。

 

本音を言うと、ばあちゃんには仕事よりももっと家事をして欲しい。

 

ばあちゃんは、家の掃除も苦手だし、ご飯を作るのも苦手だ。

 

だから、僕が家の片付けとか、ご飯作ったりもする。

 

もうどんだけ、家の片付けをしたか分からない。

 

明らかに要らないものが大量にあって整理整頓されてないまま、押し入れに詰め込んである。

 

今日も田んぼの仕事が終わった後、夜までずっと、片づけしていた。

 

 

そういうばあちゃんに対する気持ちをブログに書いていたら、気付いたことがあった。

 

 

それは、僕がばあちゃんに求めすぎているということ。

 

 

そもそも、ばあちゃんがいなかったら、僕は今ここにいない。

 

そして、ばあちゃんは80歳なのに、病気をせずに暮らしている。

 

それだけで感謝すべきだと思った。

 

 

うちのばあちゃんは、苦労ばっかりで農業で全然儲けてない。

 

だから、しっかりした農家の後継や社長などを見ると、羨ましいなって思ったりもしていた。

 

僕はほぼ全て自分でやらないといけない。

 

でも、改めて考えると、もし、ばあちゃんがしっかり儲けている農家だったり、安定している会社を経営していたら、僕は来てなかったと思う。

 

 

ばあちゃんが全然儲けてなくて、やり方も洗練されてなかったからこそ、僕はばあちゃんのところに来たんだとブログを書きながら、当初の気持ちを思い出した。

 

 

「あぁ、余裕がなくなってだんだろうな」

 

 

ばあちゃん、いつも、ありがとう。

 

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どうなるか、この先不安だったら、もっともっと努力して、その不安をかき消せよと自分に言いたい。

 

きっとまだ努力が足りない。