ロシアの大学に行っている女の子が来た。
その女の子は、日本の大学に行かずに、高校を卒業してすぐロシアの大学に行ったらしい。
高校時代も一年休学して、ロシアの高校に通ってたらしい。
話してて、すごく面白かった。
今、コロナで大学行けなくなったので、休学して日本で生活しているらしい。
農業に興味あるからと、知人から紹介があり、うちに2日間手伝いに来てくれることになった。
餌やりから、金柑の収穫、パック詰めまで、何でもしてくれた。
作業をしながら、いろんな話をした。
社会学みたいなことが好きみたいで、話しててすごく面白かった。
「日本人は、値段が高いもの=良いものと思っている」
ロシアでは、モノの値段が高い理由として、その商品ができるまでの背景だったり、社会的な関わりだったり、機能的な部分以外ものも、その商品の価値として値段がしっかりついて、その価値を消費者がしっかり理解しているらしい。
日本では、機能的な部分で値段を取ることに対して、消費者があまりよく思わない傾向があるのではないか。
「それって、日本でアートの教育が抜けているからだよね?アートは絵が上手いから、高いわけじゃなくて、いろんなことが価値になって、その値段がつくよね?」
みたいな感じで、何の着地点もない話をお互いの経験をもとに、ずっとしていた。
遠慮はあまりせず、普段やってることをそのままやった。
だから、重い荷物少しは持ったし、収穫作業もしっかりとした。
「手伝ってみて思ったんですが、こんな暮らししてたら、ブランド物が欲しいとかならなそうですね」
「アマルティア・センが、先進国と発展途上国の人達の研究をしてて、幸福は、相対的だというのを思い出しました」
そして、この本を紹介してくれた。
確かに、田舎で暮らしていると、世間の流行りとな、あまり興味が持てなくなるし、無駄な物欲もなくなってきて、自分が好きなことにそのまま打ち込めるようなマインドになる。
いろんな話を出来て、本当によかった。
僕自身、いろんな気づきを得ることができた。
変な女の子だったけど、話面白くて、考えてること近くて、すごく親近感湧いたし、今後も仲良くいれそうだった。
田舎に住むと、世界が小さくなると思ったけど、意外とそんなことない。
こんな田舎まで、わざわざ面白い子がやってくるわけたから。
僕が面白い存在であれば、場所とか関係ないし、まだまだ力不足だけど、コツコツやって、面白い人間になりたいと思った。