卵の売り先が一つ決まった。
伊万里の前田病院だ。
80個の卵を、週3回、卸すことになった。
本当は、毎日取りたいと言ってくださったけど、僕の生産体制がまだ整ってないから、この頻度になってしまった。
これから生産体制を整えていき、ゆくゆくは毎日卸せるようにしたいなと思う。
何の実績もないのに僕から買うとことを決めてくださったことに対して、感謝の気持ちと同時に、何としてもその期待に応えたいと思う責任感が入り混じった気持ちになり、背筋が伸びた。
実は、前田病院は、僕のじいちゃんが亡くなった病院でもある。
中学生の時よくお見舞いに行っていた思い入れのある場所だ。
大人になった今、そんな場所で仕事が出来ていることがなんか感慨深い。
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前田病院は、100年以上、続いている病院だ。
やっぱり、それだけ長く続いているということには、それなりに理由があるんだなと、前田病院の方々を見ていて思う。
シンプルにいうと、物事を長期的に見ている。
前田病院の方々は、たとえ、短期的には自分たちに損失があったとしても、最終的には、自分たちも含めて関係者が、みんなハッピーになるように物事を選んでいるように見える。
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伊万里をすごく大切にされている様子が、話を聞いたり、実際に日頃の様子を見ているとすごく伝わってくる。
コロナのときも、すぐに動いて、職員さんたちが地元で消費できるようにして、伊万里の飲食店を少しでも助けようと、300人の職員さんに1万円のクーポン券を配ったりしていた。
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前田病院の給食は半端なく美味しい。
普通、病院の給食は、委託が多いという。
そっちの方がコストが安くなるから。
でも、前田病院は、給食を自前で作っている。
「食は健康にとって一番大事だから」
とにかく美味しさへのこだわっている姿は、現場で調理師さんと栄養士さんが議論している様子を見ても伝わってくる。
僕も何度も給食ご馳走させてもらったことあるが、どれも本当に美味しかった。
そして、その給食で使う食材もなるだけ伊万里産のものを使おうと努力されている。
お金の使い方が、本当に素晴らしくて、その考え方や実際の行動を見ていて、僕も本当に勉強になっている。
僕も前田病院の方々みたいに、今だけの損得で物事を判断するのではなく、長期的な視点で、みんながハッピーになれるような行動をやって、周りの人みんなが良くなるような存在になりたい。
本当に、尊敬すべきところがたくさんある存在です。
いつもありがとうございます。