クラウドファンディングの支援額が目標金額の50%に達しました。
沢山の方々に応援されていることで、責任を感じる一方で、この選択でよかったんだなと勇気をもらえます。
ありがとうございます。
残り2週間ちょっとですが、まだまだ粘っていこうと思います。
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思えば、伊万里で農業をするという選択をすることは、ものすごく怖かったです。
学生時代は、営業や自分で様々な企画をやってたおかげもあり、いろんな企業のインターンに結構受かってました。
大学3年の6月から9月は、平日は佐賀、週末は東京で過ごす、みたいな毎日でした。(交通費もらえてたので)
周りのみんながすごく優秀で、その中でいかに結果を出すかを考えて行動してて、佐賀では体験できないその暮らしは、刺激的で、楽しかったです。
ただ、衰退していく田舎について、考えた時に、このままでいいのかと、自分の進路について悩むようになりました。
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いろんな方が、頑張ってます。
ただ、田舎の現状は、すごく厳しい。
僕は、どうしたらいいかわからなかったので、まず、実際に、その場で暮してみようと思い、農家になることにしました。
僕のばあちゃんである末子ばあちゃんが、農業を一人でめちゃくちゃ頑張っているのに儲けてないというのも後押ししました。
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農業始めて5か月が経ちました。
その中でいくつか見えてきた課題があります。
それは、農作物一個あたりの単価がものすごく安いことです。
例えば、ばあちゃんが作っている水菜。
種をまいて、収穫できるまで1か月ちょっと。
その間に、水やりしたり、温度調節したり、毎日管理します。
虫に食べられてたり、大雨が降って根腐れしたりすることもあります。
収穫も大変ですが、包装がものすごく大変。
土がついてたり、形が良くないやつを丁寧に丁寧に、取って、ビニールにかぶせます。
収穫が1時間かかるとしたら、包装に3時間かかります。
単純な作業。
それで、水菜の卸値は平均で200gで70円。
(市場がその4倍で売ってるので、めちゃくちゃ中間マージンが取られます)
普通に食べていくためには1000万円ぐらい売り上げが必要です。(そこから経費を引いたものが手取りになります)
その売上に達するためには、一回の購入が200gとしたら、およそ1万5千回買ってもらわないと無理です。
単価安すぎる。
まずは、ここをなんとかしないと農家はやっていけないなと思いました。
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長くなりすぎるので、また別の機会にまた詳しく話したいですが、数ヶ月やってると、大体課題が見えてきて、どういう風にやっていけばいいか見えてきました。(考えるのと、実行するのはまた別の話ですが)
衰退している田舎をなんとかするには、一人の農家だけでは何もできませんが、それでも一つの事例を作ることは大事なことだと思います。
日々試行錯誤していく中で、農家としてなんとなく方向性が見えてきたので、この度、クラウドファンディングをしました。
衰退する田舎で挑戦し、若者が田舎でも希望を持って暮らせるような社会へ - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
無名で成功するかわからない僕のことを、応援してくださってる方のためにも、引き続きコツコツ努力したいなと思います。