今回は、スベリヒユについて話をしたい。
僕は、スベリヒユについて、めちゃくちゃ可能性を感じている。
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心身日々良好を、目指している、漢方が集まるくすきの杜にも、このスベリヒユがあた。
しかも、違う名前でだ。
五行草。
話を聞くと、スベリヒユには、漢方に必要な五行の要素が全て揃っているらしい。
葉は青で、茎は赤で、花が黄色で、種が黒で、根っこが白。
名前がカッコ良すぎて、五行草っていうネーミング、すごく気に入った。
また、友人がスベリヒユの種を買ったと写真を送ってくれた。
オーガニックの種ということもあり、すごく高かった。
具体的な値段は、0.4gで310円。
この0.4gがどんなものかというと、このぐらいだ。
手のひらにちょこんとした量。
これが、0.4gの量。
これで、310円もするのだ。
ものすごく高級だ。
ちなみに、僕の畑に生えているスベリヒユも、自分で種を取ってきて、畑に植えたものだ。
なぜ、雑草なのにわざわざ畑に植えているかというと、畑に植えていた方が、筋のようなものがなくて、柔らかくて美味しいからだ。
ネイティブアメリカンの人たちの方々も、雑草を食べていたようだが、元々は雑草でも、畑でちゃんと管理したものしか食べなかったらしい。
畑で、かつ ビニールハウスで育てている時点で、雑草というには、非常に失礼なのかもしれない。
そして、このスベリヒユの最大の魅力は、シンプルに味が美味しいことだと思う。
食感が、プルっとしていて、食べていて、葉物が持つ変な癖みたいなものもなく美味しく食べられる。
僕の農場を訪れた人に食べているが、みんなその味にびっくりしている。
もう既に、何軒かの飲食店は使ってくださっている。
しかも、朝に収穫するか、夜に収穫するかで味が全然変わってくる。
具体的にいうと、朝は酸っぱいけど、夕方はそんなに酸っぱくない。
これは、リンゴ酸が関係していて、夜中に二酸化炭素をリンゴ酸として、蓄えるという珍しい代謝の仕方をするからだ。
似た仲間で、アロエやサボテンがある。
(これらの特殊な代謝経路を持つ植物たちをCAM植物という)
これらの植物は、日中に蒸散という水分を外に出す働きをしないため、乾燥した土地でも生育が可能である。
そのため、スベリヒユは、他の葉物野菜と比べて非常に、日持ちするのも料理をする人に取っては、嬉しいポイントだと思う。
これまで、何回かスベリヒユについて紹介したことがあるが、今回は、また違った角度から紹介してみた。
ω3脂肪酸が野菜で一番含まれているというのが、面白かったので、栄養面や機能性の面について紹介したが、他にもいろんな魅力があった。
このスベリヒユを、鶏にも食べさせたいなと思っている。
どんな卵になるかな。