じいちゃんと、一緒に墓参りに行った。
じいちゃんの故郷は、唐津の湊だ。
湊は、唐津の端っこにある両親町だ。
じいちゃんは、元々、漁師の家系で、じいちゃん自身も船乗りをしていた。
じいちゃんの実家に寄ったら、サザエ貰った。
すごく大きくて、刺身にして食べたら、最高にうまかった。
よくよく考えたら、うちの父は農家、母は漁師の家系だ。
僕は、農家と漁師のハイブリットということになる。
ルーツというのは、結構大事な気がしてて、いつも海を見る度にワクワクするのは、僕にそういう血がながれているからかな。
道中、じいちゃんと一緒にいろんな話をした。
終戦の日ということもあり、戦争の話も聞いたりした。
じいちゃんは戦争経験者だ。
84歳だから、1936年生まれで、終戦の時は、9歳だ。
じいちゃんが子供の頃は、ひもじい思いすることばかりだったらしくて、芋ばかり食べてたと言っていた。
飛行機が来たから、海に潜って、船の下に隠れたりしてたらしい。
こういう日本人として、ルーツを探ることってすごく大事な気がする。
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学校に通ってたとき、一年に一回は平和教育が行われていた。
これは素晴らしいことだと思う。
戦争がどんなに酷いものか映像と共に、教えてもらい
「もう2度とあの悲惨な戦争をおこしません」
と言っていた記憶がある。
僕と同じぐらいの歳の人が国のために命を投げ打って戦ったり、何の罪もない一般人が、一気に殺されたり、
こんな悲惨なことが起きたのかというのが、信じられない。
戦争はダメだとみんな知ってる。
あの戦争は間違いだったとみんな言う。
ただ、そんなダメな戦争がなぜ起きたのか?ってのは、ほとんどの人が話せない気がする。
どういう流れで、戦争になったのか。
その歴史の流れを丁寧に紐解いていくことが、すごく大事な気がする。
だって、誰も戦争なんて、望んでないし、正義と正義のぶつかり合いだから。
ここに紹介した、半島一利さんの本は、非常にオススメだ。
歴史にはいろんな側面があるが、それを踏まえた上で、論を展開してて、すごく勉強になった。
戦争の流れを俯瞰して見ていると、どんだけ大局観を持って、冷静に物事をみて考えるかが大事なんだなと思う。
日本がアメリカと戦争するというのは、明治維新をした瞬間なら、決まってたことだったのかもしれない。
学生時代は、この戦争のことについて、実際に足を運んだりしながら、自分なりにいろんなことを考えてきた。
特攻隊の基地だった知覧、戦艦大和がが作られていた呉、疎開した児童の手紙がたくさんある大阪、原爆の広島、靖国神社、ドイツのベルリンの壁や、太平洋戦争の激戦区のペリュー島など。
今、僕が言えることは、
沢山の人の犠牲のもとで、僕らが、いま生きてるということ。
この命はかなり重いなと、感じる。