もう数日前の話になるが、脱走したヤギが2、3日経っても帰ってこなかったことがある。
警察にも一応届出を出し、付近を探してみたが、ヤギを飼っているところが山に囲まれていて、もうどこに行ったかわからなくなっていた。
知り合いから連絡があって、目撃情報があったので、その現場付近を探してみると、聞き慣れた泣き声が聞こえて、そこには二頭のヤギがいた。
なんとか、捕まえて、うちに一緒に連れて帰った。
その後は、柵を高くし、周りも囲った網も頑丈にしたので、もう脱走することはないと思う。
最近は、岩塩をあげたりしたのが良かったのか、僕が行くと近づくようになった。
ムシャムシャと草を噛む姿は、可愛い。
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また、今回、知り合いから電話があった。
どうやら、脱走していた時に、他の畑の野菜を荒らしていたみたいだ。
そのヤギに荒らされたと言われている方のうちに、謝りにいった。
仕方ないと笑顔で許してくれたが、すごく嫌だったはずだ。
同じ農家として、汗水流して作った野菜が、ダメになった時は、相当萎える。
今回、ヤギが脱走して、他の人の畑の野菜を食べたということで、
何かをやるということは、周囲に迷惑がかかることがある、ということを改めて痛感した。
ヤギが脱走したことで、死んでしまったり、罠にかかったりするんじゃないかなというヤギの心配はしていた。
ただ、ヤギが他の人の迷惑になることまでは、全然考えれてなかった。
もし、そういうリスクがあるということを頭に入れていたら、もう少し関わり方は変わっていたかもしれない。
ヤギを飼っている者として、反省しないといけない。
おそらく、これはヤギだけじゃなくて、他のあらゆることにも、当てはまる気がする。
行動を起こすことは、リスクを伴うし、責任もある。
もちろん、リスクを怖がっていたら、何も行動できない。
ただ、ちゃんとリスクを知って、頭に入れておくということは非常に重要だ。
①リスクを知った上で、行動する
②リスクを知った上で、行動しない
③リスクを知らないで、行動する
④リスクを知らないし、行動しない
リスクを知らないで、行動するというのが、一番、無責任だなと思う。
今回、自分はそれをやってしまった。
やはり、何事も、良い面、悪い面、あるから、それをしっかりと情報をみて、なるだけリスクを潰した上で、行動するということが大事だろう。
リスクを無視するのも違うし、リスクを恐れすぎるのも面白くないし。
ヤギに色々と学ばせてもらっています。