素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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ありのままで生きることの難しさ。

どうも。

 

素ヱコ農園(スエコノウエン)の松本啓です。

 

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一人で10年以上農業をしていたスエコばあちゃんの農業を継いで、この春から伊万里に帰ってきて農業してます。

 

素-ありのまま 

 

これは、僕が人生を通して、結構大事にしてることです。

 

17世紀にオランダのハーグで活躍した哲学者のスピノザは、人であれモノであれ、それが「本来の自分らしい自分であろうとする力」をコナトゥスと呼んでました。

#コナトゥスって一回使ってみたかった

 

スピノザによると、人として、このコナトゥスを高めることが大事で、当然その方法は、全ての人が違います。

 

チーターには、追いかけるという餌の取り方があるし、

 

マグロには、泳ぐという餌の取り方があるし、

 

鷹には、飛ぶという餌の取り方がある。

 

 

それぞれに、本来持ってる素晴らしい力があって、それぞれの方法で、目的を達成している。

 

 

ただ、これまで僕が育ってきた環境は、その人が本来持つ能力を無視して、一つの餌の取り方を強要されてきたような気がする。

 

学校とか。大人とか。

 

鳥や魚なのに、全ての人に、速く走って餌をとる方法を教えて、我慢して餌をとらせるような。

 

一つの物差しで、物事を測り、人の良さ悪さを簡単に測ってしまう。

 

そんな環境が嫌だった。

 

 

僕は、小学生の頃、田舎の緑が綺麗だと思い、そのまま田舎に引っ越した。

 

みんなから驚かれるけど、良いなって思ったこと素直にやっただけだ。

 

 

なんでみんな真面目に勉強しよるとか分からんかった。

 

なんで、やりたくもない宿題してるんだろう?

 

絶対、身になってないって。

 

遊びたいなら、遊べよ!

 

心からやりたいことせんと、何も身にならんぞ!!

 

 

だから、僕は宿題もやりたいやつしかせんかったし、授業も聞きたいやつだけしか聞いてなかった。

 

相当、わがままな小学生やったと思う。

 

でも、わがままになるのも大変だ。

 

だって、自分に責任が全てかかるから。

 

いや、むしろ自分を殺して、誰かの言うことを聞いてた僕が大抵の場合、楽だ。

 

傷つかなくて済むから。

 

自分の腹の底から出てくる感情に、もっと素直になれば、人生面白くなると思う。

 

その選択は、めちゃくちゃ痛みを伴うけど、すごい本質的だ。

 

 

僕が、大学卒業して、すぐ農業をしてるのもそういうことだ。

 

お世話になったばあちゃんと農業がしたいという素直な感情に従っただけ。

 

ただ、世間から見たら、レールから外れたと言われる。

 

 

農業でも、この ありのままは大切にしてる。

 

野菜もありのままで、本来の力を発揮してほしいから、農薬や化学肥料はなるだけ使いたくない。

 

また、これからやる鶏も、ゲージ飼いではなく、平飼いにして、鶏本来の状態に近づけたいと考えている。

 

 

ありのままじゃ、いられない世界だからこそ、ありのままで、いられる場所を作りたいと思っている。

 

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休みの日なのに、友人が手伝いに来てくれた。

 

この友人は、大学時代に、心を病んでしまって、辞めて、地元に帰ってきた。

 

今は、アルバイトをしながら生活してる。

 

 

心が優しく、何事も丁寧で、人に尽くすことができる素敵な人だ。

 

高校時代は、僕のためにわざわざ朝練に来て、ノックを打ってくれてた。

 

 

僕は、近い将来、素ヱコ農園で、彼を雇いたいと思う。

1、2年のうちに。

#言葉にしたら叶うと聞いた

 

こんなに優しい人が、心を壊してしまう社会ってどうなんやろか。

 

力を発揮できない社会ってどうなんやろうか。

 

 

この優しさや丁寧さは、農業で活かせるはずだ。

 

 

それをするために、僕はもっと強くならないといけない。

 

わがままでいることは、痛みを伴う。

 

でも、それがやりたいんだろ?

 

一度きりの人生だ。

 

って、自分に言い聞かせながら、このブログを書いている。

 

素ヱコ農園。