金吾さんから連絡が入った。
「今から、いくけん」
僕はその頃、ちょうど、図書館に行っていたので、金吾さんと会えなかった。
金吾さんは、僕の畑に、春菊の種を置いていってくれていた。
種採りして、わざわざ持ってきてくれた。
いつも金吾さんは、僕のことを気にかけてくださっていて、助けられている。
こないだも、金吾さんから、急に連絡が入ったことがあった。
「福岡から、セレブがくるから、畑に連れてくるばい」
と。
10人ぐらいの子連れママたちを引き連れて、金吾さんが、畑に現れた。
畑の前に、車がズラーっと並んでいたのを見て、ちょっとビビった。
15分ぐらいで、ママたちは嵐のように去っていったが、結構な量の野菜を買ってくれた。
「これ、美味しい」と僕が作った野菜をたくさん食べてくれた。
実際に、畑に来て、説明をしながら、食べてもらうっていいなって思った。
僕は話をするのが好きだし、今回はたまたまこんな感じになったけど、こういうことをちゃんと形にして行けたらなって思った。
その後、来てくれていたママから、また改めて、連絡が入った。
嬉しい嬉しい。
パースレイン、評判いいです。
そうそう、こないだも給食に使っていただき、美味しかったと評判をいただいた。
秋ぐらいまで収穫できるので、ぜひ、一度試してみてください。
(スーパーフードです)
元々は、雑草だけど、畝で育てたものを出している。
そうそう、インディアン(ネイティブアメリカン)も雑草を食べるみたいだけど、畑に生えているものしか食べないらしい。畑の雑草は普通の雑草と違って、柔らかいとか。(土と雑草参照)
僕は、彼らのことを尊敬しているので、インディアンの農業をパクらせていただいている。
金吾さんは、「これからも、この青年を頼みます」と
そのママたちに、僕のことを色々と話してくれていた。
僕は、自分の野菜を、小さい子供(0歳から小学6年生)がいる、主婦の方に買ってもらいたいなと思っている。
それは、農薬を使わない野菜を作っているから。
また、食卓の中で、その食材にまつわる、いろんな話をして欲しいと思っている。
美味しいと言ってもらった雑草は、実は、めちゃめちゃ農家の人が嫌っていて、捨てられていたもの。
でも、きちんと勉強して、別の見方ができるようになれば、それは食べることができて、めちゃめちゃ栄養のあるスーパーフードだったりする。
そんな見方を変えれば実は価値がすごいあるものが転がってるよ!
っていう話を、食卓で、ご飯を食べながら、子供さんに話してもらえれば、子供さんの視点はちょっと変わるんじゃないかな。
まだまだ、僕の力不足で、その魅力を十分に伝えきれてないし、野菜ももっともっと美味しくなると思うけど、その食材が持つストーリーまでしっかりと伝えて、それを食べるということを体験してもらえたらなって思う。
こういう機会をいただいて、またアイデアがどんどん広がっていく感覚がする。
いつも周りの人からチャンスいただいてます。
恵まれているなって思う毎日です。