素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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わざわざ、ありがとう。来てくれて。

「この日、空いとる?」

 

友人の楠林くんが連絡してくれて、一泊二日で、手伝いに来てくれた。

 

楠林くんは、修士の2年生。

 

僕がオランダに行ってる間に、いつの間にか東大にいくとか言い出して、大学院は東大に行ってしまった。

 

今はがんの研究をしていて、今後は、博士課程に進み、研究を続けるとのこと。

 

彼とは、学生時代に一年ほどルームシェアをしていた。

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住んでたところが面白くて、留学生専用のアパートの管理人という立場で、大学内の敷地だった。

 

留学生の寮ということもあって、たまに、イスラムラマダーン(断食)の時に、謎の豆を食べさせてもらったり、

 

イスラムの布教活動をしに来た人から、半ば強引に「唯一の神は、アッラーだ」と言わされたこともある。(一神教はあまり好きな考え方じゃない)

 

今思い返すと、とても変な体験だった。

 

楠林くんとは、学科も一緒だった。

 

楠林くんと一緒に住んでいて、痛覚がないんじゃないかなって思ったことが何回かある。

 

バイトは深夜の2時ぐらいまでやってたし、論文を読むために徹夜をしていたこともしばしば。

 

楠林くんを見ていて、鈍感って、すごく大事なんだなって思った。

 

少々嫌なことがあっても、きついことがあっても、それを感じなかったら、続けられる。

 

一緒に暮らす中で、学んだものは多い。

 

嬉しいことは、忙しいにもかかわらず、わざわざバスに乗って、遠い伊万里まで来てくれたこと。

 

そして、率先して体を動かして手伝ってくれたこと。

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東大の大学院生の時給は高いぜ。きっと。

 

楠林くんとは、かなりの信頼関係を築けている自信がある。

 

だから、楠林くんに、ほぼほぼ仕事を任せて、僕は僕で別の仕事をやった。

 

「ここまで、やりたい」

 

って言って、目標を設定して、黙々と仕事をしている姿を見て、いい友達を持ったものだなと思う。

 

これからいろんな出会いがあると思う。

 

でも、昔の友達を大事にしたいなと思う。

 

下品な話や馬鹿な話をして、笑い合った時間。

 

自分の考えをぶつけて、言い合った時間。

 

思い出すといろんな時間が蘇ってくるけど、その時間が、何よりも自分の財産だと思う。

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あのバラは、たった一輪でも、キミたち全員よりも重要なんだ。
なぜなら、ボクが、水をやったり、ついたてを立てたり、ガラスの器をかぶせたりして世話をしたからだ。
ボクは、あのバラのために、毛虫だってやっつけてあげたんだ――二、三匹は、蝶々にするために残しておいたけど。
不平不満だって聞いてあげたし、自慢するのにだって付き合ってあげた。
バラが、黙りこくっても、我慢してそばにいてあげた。
だって、ボクのバラだからね。

 

これは、星の王子様に出てくる一説。

 

自分が大切にしていたバラが、実は世界にはたくさんあることを知って、ショックを受けた王子様だったが、自分が育てたバラが、同じに見えるけど、唯一自分にとって特別なバラだと悟った時のこと。

 

本当に、そうだと思う。

 

いろんな人がいるけど、いろんなきっかけで、自分とたまたま出会って、同じ時を過ごした人、そして、その時間。

 

これからも、そんな人や時間を大切にしていきたいなと思った。

 

来てくれてありがとう。