佐賀の新米農家、ど田舎から

佐賀の新米農家です。日々、気づいたことを日記としてかけたらいいなと思ってます。

種取り

急に、電話がかかってきた。

 

金吾さんからだ。

 

「今、種取りしてるから、おいで。車は、四駆よね?」

 

金吾さんにしていされた場所へ向かった。

 

山道に入る。

 

細い細い、獣道のようなところをガッタンゴットンしながら進んだ。

 

この凸凹道が、なぜか、たまらなく好きだ。

 

始めて金吾さんと、会った時に、この狭い凸凹道を、揺られながら進んでいた時に、無性にワクワクした。

 

金吾さんは、顔面に大量の汗をかいて、作業をしてた。

 

数日前まで、体調を崩して、思うように動けなかったのを知ってるから、その汗でびしょびしょになった顔を見ると、なんだか嬉しくなった。

 

金吾さんに連れられてきた場所は、茶色になった菜花が沢山あった。

 

この菜花の種を一緒に取った。

 

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草刈機で刈ったものを、ブルーシートに広げて、手で揉む。

 

すると、先端部分だけ残るので、後は、網を使って、ゴシゴシすると、黒い種が残る。

 

この菜花は、食用としても、とても美味しいし、アブラナ科なので、コンパニオンプランツとして、ほかの野菜の生長を助けたりもする。

 

アブラナ科がたくさん芽生えてくると、アブラナ科が根から有機酸を放出して、土壌中からリン酸などを吸収しようとします。この時に、アブラナ科は菌根菌の力を借りずに吸収するという特殊な生態を持っているので、土壌中のミネラルが吸収しやすくなる上に、菌根菌が増え、野菜の生長を助けてくれるという図式を持ちます。

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それに、この菜花の種を畑に蒔いておくことで、夏の強くて厄介な草を抑えることにも役立つらしい。

 

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草で草を制すという面白いやり方だ。

 

金吾さんちで、種が取れるようになったのは、昨年ぐらいかららしい。

 

相当な種をいただいた。

 

これ、普通に買うと数万円ぐらいする量になると思う。

 

それをもっていけと言って渡してくださった。

 

すごくありがたい。

 

金吾さんのように、いろんな経験をされてる方に直接間近でお話聞けて、一緒に作業出来ることが恵まれてると思う。

 

家では、婆ちゃんがネギを片付けていた。

 

葱坊主。

 

どーするのって聞いたら、捨てる。

 

って返ってきた。

 

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確かに、ネギは茎から勝手に生えてくる。

 

わざわざ種からやるのは珍しい。

 

葱坊主を丁寧に手でほぐすと、黒い種が入っている。

 

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なので、捨てられる筈だった葱坊主を全部拾ってきて、乾燥させることにした。

 

ここからネギの種を取ろうとおもう。

 

 

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種取りは、楽しい。

 

なんか、不思議な感じがする。

 

生命が一時代を終えて、色をなくした時に、種がなる。

 

この種に自分の力を全て送っているから、ここまで種取り前の作物は、哀愁があるのかな。

 

大事にできた種なので、大事に使います。