一日中、田んぼを耕していた。
田んぼを耕す作業は、好きだ。
うちの田んぼは、ハマりやすいので、耕す深さを調節しながら、ゆっくりゆっくり進む。
ほんとに、耕すだけで丸一日かかる。
普通の人なら退屈だと思う。
僕は、こういう空白の時間が好きで、ずーっと内省する。
ここで、トラックタに乗りながら、考えていたことを改めて言語化してみようと思う。
大きく分けると
①過去
②遠い未来
③今
④近い未来
のことをそれぞれ考えていた。
①過去について
就活生の時、考えてたことを改めて考えてみた。
東京でいろんな優秀な社員さんと会わせていただいて、ほんとに刺激になったし、尊敬する部分も多くて、真似させてもらえるところは、すぐ真似した。
ただ、いつも創業者に嫉妬してしまう。
この企業に入ったら、この人(この会社を創った人)に勝てないと思ってしまい、結局そこがモヤモヤしてた。
また、オランダで出会ったゴッホやピエトモンドリアンの作品たちは、一回しかない人生を思いっきり生きろと言わんばかりの迫力で、すごく影響を受けた。
昔の感情を思い出すと、ハッとさせられる。
ありがたいことに、人々の価値観を変えるようなものを創り出してるカッコいいなと思う人に出会えた。
改めて、自分もそんな人になりたいと強く思い直した。
②じゃあ、自分が成し遂げたいことは?
啓という名前の由来でもある「ひらく・教え導くこと」
具体的には?
多分、東京に生まれてたら、また別の選択肢があったと思う。
でも、田舎の農家の孫として生まれたからには、田舎や農業の分野で「ひらく・教え導く」ことをやりたい。
ひらくとは、価値観を変えること。
田舎の価値観を変えたい。
ここは、もう少し絶妙なピントの言葉を使う必要がある。
まだ、バチーンとハマるやつがないのが、課題だけど、なんとなく、自然のあらゆるものが密接に関わって循環してるところや、田舎者ださいみたいなところら変えたい。
③じゃあ、今どうか?
今、農業始めて1ヶ月ちょっと。
幸い、いろんな人に恵まれて、自分が考えていた以上に、順調に進んでいる。
でも、もっともっとやれるはず。
狂ってない。
今、霞ヶ関の官僚たちは、国民の皆様から悪口を言われながら、1日16時間ぐらい働いてるはず。
今、経営者の方々は、1日18時間ぐらい何百何千という従業員の生活を支えるため、必死になって未来を考えながら、今を働いているはず。
まだ何もやってないし、何も持ってない僕が、その人たちより、やらなくてどうするか?
そう考えると、ハッとさせられた。
確かに、今、楽しいけど、もっともっとやれるはず。
④じゃあ、今後何していくか?
まず、シンプルに、力をつけること。
心・技・体 この三つをしっかり鍛えること。
心は、技・体を毎日厳しく鍛えることで鍛えられるはず。
技は、経験と知識からなる。経験は今後ずっと実践の中で、観察をして、それを次に活かしていく過程で身につく。
観察の質を上げるために、写真を撮ろうと思った。
また、知識は今のままでは、到底足りないから、せめて2日に一冊のペースで本を読んでいきたい。それでも、180冊で、5年続けても1000冊いかないぐらいか。
体については、怪我なくやれるようにしっかりケアをやり続けたい。
今は何も持ってないけど、5年、10年後、地道に地道にやって形をつくりたい。
そのためには、一日一日、これでもか、と思えるぐらい、のめり込んで生きる。
自分自身に、わがままになる。
*
書きながら、熱くなったけど、そんなことを考えながら、田んぼを耕してました。
でも、改めて、文字に起こすとより一層気が高まる。
やるぞ。