せっかく植えていたのに、葉っぱが、白くなって枯れた。
牛糞をいただいたので、いろんな撒き方を試していたが近くに大量に入れていたやつが、枯れた。
そして、土が固まっていた。
強い雨が降ったのも、原因だったかもしれない。
窒素分が多くなりすぎたのかな?
でも、この現象は面白かった。
動物の糞は効きすぎてあまり良くないという話もある。
だから、試してみようと思った。
こうやって小さく試して失敗するのってすごく勉強になる。
もっと、いろんな条件のサンプルを試してみて、自分の中に、答えをいくつも持っておきたい。
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今回学んだことは、相手と自分の情報の差を意識して、強引にでもやりたいことをやること、が大事だということ。
ばあちゃんと言い合いをした。
僕のばあちゃんは仕事が大好きだ。
もうそろそろ80歳になるがまだまだ現役で、今日重い草刈り機を使っていた。
深夜まで水菜の選別をしていることもよくある。
ばあちゃんとは、中学1年生の時から2人で暮らしている。
じいちゃんが死んでから10年、一人で農作業をやっている。
昔から、そばにいるからこそばあちゃんの変化には気づく。
徐々に、背中が丸くなり、歩くのが遅くなり、立ち上がるときが辛そうになっている。
でも、ばあちゃんは仕事を辞めない。
ばあちゃんにとって仕事は、なんだろうか?
でも、確実に仕事ができなくなったら、悲しいはず。
農作業は身体を酷使する。
だから、日頃からケアが大切だと思うが、ばあちゃんはほとんどそんな知識もないし、やろうという気持ちもない。
だから、一回だけ、そして、朝の2時間だけと思って、ばあちゃんを整体に連れて行って体のよがみや体の動かし方を見てもらうことにした。
「いかんでよか」
何回言っても、聞いてくれない。
「やらんばいかんことのあるけん」
話聞いてても、別に緊急の予定でもない。
朝の2時間を犠牲にして、仕事の効率が20%上がるのなら、絶対やったがいい。
通常の業務効率を1.0とする
それを1日8時間するとして、1週間だと
1.0*8*5=40
仮に3時間整体に時間を使って、作業効率が10%向上するとすると、1週間でも差がつく。
1.1*5+1.1*8*4=40.7
さらに、ばあちゃんの体力は日に日に落ちていくはずなので、その差は更に出るだろう。
と考えると、この3時間ケチるのはもったいない。
さらに、今回整体してくださる方は、いろんな知識を持ってる方だから、ストレッチの仕方、歩き方なども見てくれるから、間違いなく、効率が上がる。
僕はその情報を知ってる。
でも、祖母はその情報を知らない。
大事なのは、二つの情報を比較したときにどっちが有効なのかってのを見極めて判断すること。
だから、祖母が行かないと言い張っても、僕はめげずに説得した。
祖母の身体のことを思っても、祖母の作業を早く終わらせたいということを思っても、祖母の作業を長く続けたいということを思っても、どれをとってもこのタイミングで、整体に連れていくというのが合理的だったから。
結局、ばあちゃんも折れて行くことになった。
結果、ものすごく満足してた。
僕もびっくりするぐらい効果はてきめんで、背筋が伸びたし、膝を伸ばしてもらえたし、立ち方などの指導もしてもらえた。
1時間半ぐらい、熱心に指導していただいたトレーナーさんに、ほんとに感謝です!
そのあと、1日、ずっと機嫌が良かったばあちゃん。
仕事もバリバリして。
「あんなに駄々こねたのが、バカやった」と言ってた。
今回、ばあちゃんが頑なに否定しても、折れなかったのは、2人の情報の差をしっかりと知っていて、どちらの方がより合理的なのかという答えをしっかり持てていたからだと思う。
折れないためには、しっかりとした計算と答えが必要だ。
そんなことを改めて感じた1日でした。
農業は全部が全部計算じゃうまく行かないけど、
計算で詰めれるところはしっかりと計算して、あとは運任せ。
そんな農家になりたい。