素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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カッコイイ男は共通している

1日休みだった。

僕は、愛知県の最南端の南知多半島にあるミーというマイクロリーフとエディブルフラワーの農家で研修をしている。

4月から、佐賀の伊万里というところで、農業をするため。

このブログではその研修を通じて、考えたことや学んだことを日記として毎日書いていきたい。

 

昨日の興奮が覚めてなかったので、ゆっくりしようと思って、片付けをしていた。

 

www.saganouka.com

 

天気も晴れていて、気持ちが良かった。

 

そんな中、急に電話がなった。

 

真野さんからだ。

 

「今日、杉崎さんが来るらしいから、松本くん、おいでよ」

 

杉崎さんとは、伝統的な菜種油を作っている方だ。

 

hourokuya.com

 

伝統的な製法で菜種油を作っていて、なんと通常価格の15倍もする菜種油を作っている。

 

真野さんは、この杉崎さんの一番弟子らしい。

 

真野さんが農業を始めて2年ぐらい、杉崎さんのもとで農業をやっていたという。

 

真野さんと一緒に話をしているとよく、この杉崎さんの話が出てくる。

 

「生命力と感動で日本一のマイクロリーフ農家になる」

 

これは、真野さんの目標だ。

 

この生命力という言葉は、杉崎さんの造っているほうろくなたね油のWebページに結構出てくるところを見ても、色濃く影響を受けているんだなと感じる。

 

僕は、真野さんにものすごく影響を受けた。

 

そして、そんな方が、影響を受けた杉崎さんという方が今日、南知多に来られた。

 

 

杉崎さんから、話を聞くと、この菜種油を完成させて売れるまでに9年かかったらしい。

 

9年だ。

 

杉崎さんは、元々、ヤンチャしてて、25歳で起業して、経済的には成功したらしい。

でも、それじゃ満たされなくて、お金じゃないところを求めようということで、様々な活動をしていたときに、この菜種油の職人さんに出会ったということだ。

 

伝統的な菜種油を作るのは手間が相当かかる。

今では、油は、大企業が工場で大量生産できるから、どんどん油職人は廃業に追い込まれていく。

そんな中で、最後の一軒として、残っていたおじいさんと出会って、その技術を引き継いだのが杉崎さんだったらしい。

 

真野さんは、杉崎さんが全く売れない時代から、その人間性に惚れ込んで弟子入りしたらしい。

 

そして、その全く売れなかったものが、爆発的に売れるようになるまで、全部隣で見ていたという。

 

杉崎さんは、どんなに売れない時も売れてる時も、全く変わらなかったらしい。

 

そんな話を聞いていると、何をするにも、人間としてどういう人間なのかということが一番大事なんだなと思う。

 

 

杉崎さんは、僕に「お金のことは考えるな」とアドバイスをくれた。

 

お金のことばかり、考えていたら、病気になったりして、不思議とうまくいかないらしい。

f:id:matsumo_saga:20200316081928j:plain

 

「とにかく、人の真似はするな。自分だけの道を進め」

 

「いろいろ片手間にやったらダメだぞ。

まず、一つのことを徹底的にやれ。

そして、そこで信用を得てから、他のことに手を出せ。

まずは一つのことを誰よりもやった方がいい」

 

誰もやってない菜種油を造って、大ヒットさせた杉崎さん。

そして、その考えを引き継いで最高のマイクロリーフを作るようになった真野さんを見ているから、その言葉たちはすごく説得力があった。

 

このように、杉崎さんは僕に真剣だけど優しい目つきで、簡潔なアドバイスをどんどんとくれた。

 

まだ、分かったようでわからないことが多いけど、いつかちゃんと自分のものになるだろう。

 

南知多に来て、かっこいいなと思う人たちに出会えた。

 

不思議とそのかっこいい人たちは、みんな同じことを言う。

 

本当に、みんな同じことを言う。

 

この研修に来て、農業の技術よりも、何かを造って感動させる人としてどう考えて行動すればいいのかということを学んだ気がする。

 

自分のカッコイイ人になりたいな。