連日、どんどん被害が悪化するコロナウイルスニュースを耳にする。
学校が閉鎖されたり、株価が大暴落したり、渡航ができなくなったり、これいつまで続くのかなって不安になる。
「コロナって、致死率、低いんだろう?」
「学校、閉鎖して、子供が勝手にうろついたり、家に引き篭もってゲームし続ける方が、逆に怖い」
「このままじゃ、オリンピックなんてできない」
そうそう、数年前まで高校球児だった僕にとって、このニュースもすごくショッキングだった。
このまま、どうなるんだろう。
きっとみんなすごく不安だ。
コロナが治っても、世界的な大不況に陥ると思う。
刻々と悪い方向に変化している世間をそっちのけで、僕の日常は短調だ。
僕は、愛知県の最南端の南知多半島にあるミーというマイクロリーフとエディブルフラワーの農家で研修をしている。
4月から、佐賀の伊万里市で農業をするために。
このブログではその研修を通じて、考えたことや学んだことを日記として毎日書いきたい。
毎日、朝早く起きて、ブログを書いて、片道10キロある農場へ向かって、農作業をして、また遠い道のりを帰る。
農業は、単調な作業が多い。
例えば、除草はただ草を抜くという作業を2時間平気でぶっ通しする。
ほぼ、一日中、紐を結ぶっていう仕事もあった。
コロナで大混乱の外の世界が、まるで、人ごとかのように単調な毎日。
でも、作業をやっていく中で、気づくのは、日々のちょっとした変化だ。
マフラー巻いて、4枚重ねで、ズボンも2枚重ねだった作業が、いつの間にか、薄手のTシャツと上着だけになっていた。
それまで、全く、虫がいなかった、畑には虫が出てきた。
前は、綺麗でめちゃめちゃ取りやすかったリーフは、少し病気がかって、取りにくくなっていた。
いつ頃か、「ホー、ホケケ」と音痴なウグイスだったはずなのに、最近は、綺麗に「ホーホケキョ!」と鳴くようになった。
単調な毎日を繰り返す中で感じる、確実な変化。
春が来ている。
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来週には、桜が咲くとニュースで言っていた。
でも、こんな感じだったら、花見って盛り上がれるかな?
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数日前は、いきなりあられが降った。
本当にいきなりだ。
びっくりした。
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僕は、官民共同の留学プロジェクト、トビタテ!留学JAPANを使って留学させてもらった。
トビタテでは、留学前後に研修がある。
その研修で、心に残っていることがある。
それは、プロジェクトリーダの船橋さんが、ダボス会議の話をされていた時のこと。
ダボス会議は簡単に言うとこんな会議だ。
スイスのダボスで開催される年次総会、所謂「ダボス会議」が特によく知られており、約2,500名の選ばれた知識人やジャーナリスト、多国籍企業経営者や国際的な政治指導者などのトップリーダーが一堂に会し、健康や環境等を含めた世界が直面する重大な問題について議論する場となっている。(wikipediaより)
「世界のトップリーダー達の8割が関心を持っていたトピックってなんだと思う?」
船橋さんはトビタテ生に問いかけた。
「AI」
「人口爆発」
いろんな答えが出る中、船橋さんが言ったのはこれだった。
「異常気象」
今、世界のトップでは、地球の異常気象について深刻に議論されているらしい。
確かに、農場にいても、すぐに暑くなったり、寒くなったり、雨が降ったり、降らなかったり、その変な天気に振り回される。
オランダで留学していて、衝撃だったこと。
「地球のため」
とみんな口々にしていたこと。
オーガニック(有機)製品を、安心や安全のためではなく、地球を守るために、率先して買っていた。
今、世界がすごく混乱している。
本当に、不安だ。
僕は、そんな時だからこそ、一つ一つの生活を見直してみようと思う。
単調な毎日のなかで、僕らができる行動はすごく小さいと思う。
例えば、マイバック持ち歩くとか、コンセントを抜くとか。
でも、その小さい行動って意外と難しいんじゃないかな。
だから、やる。