佐賀の新米農家、ど田舎から

佐賀の新米農家です。日々、気づいたことを日記としてかけたらいいなと思ってます。

狂える。はず。それだったら。

今日は、白寒冷紗をハウスの側面に貼って、そのあと午後から除草をした。

 

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この寒冷紗は春になって日差しが強くなってハウスないの気温が上がらないようにするためのものだ。

 

マイクロリーフは気温20度〜をがちょうど良いので、こういう細かい設備に投資するのがすごく大事になる。

 

と言葉で書くと簡単になるけど、ハウスに居るとそれをものすごく肌で感じる。

 

ほんとにひんやりとした風になる。

 

今日は日があったけど、風が強かったり、途中ヒョウが降ったり、天気がころころ変わった。

 

ハウスを開けたり、閉めたり。

 

風日射量、湿度、気温、いろんな環境条件から、リーフと状態を見て、常に適切な判断が必要とされる。

 

これはやった人にしかわからないことだろう。

 

でも、真野さんがどんな時にどんな判断してるか、それは見て、とにかく頭に入れときたい。

 

「ゆっくり、ゆっくり」

 

とにかく、慌てずにゆっくり、絶対にミスしないことを心がけるようにした。

 

「これ、めちゃめちゃ遅く見えるけど、最速だよ?こういうのは慎重にやるのが、実は一番効率が良くて早いからね?」

真野さんは経験上、そう教えてくれる。

 

ハウスの中は、とにかくいろんなミスが起こりやすく、例えば、金具が出てたり、マルチ(ビニール)が剥がれてしまったり、作物を踏んだり。

 

こういう起こりうるミスを事前にどれだけ想定して、作業に臨めるか。

 

僕は、今まで目先のことをどうやったから、効率的にやるのか?としか、考えてなかった。

 

でも、真野さんと仕事を進めてそれだけじゃ本当の意味で効率的にならないと感じた。

 

その作業の先に何をして、どういうことが起こりうるか?そして、それをどう防げるか?

 

その作業だけじゃなくて、全体的に見ながら、またその作業に集中する。

 

局部と全体を交互に行き来しながら、作業を行うこと。

 

「昔は、本当に大変だったんだよ」

 

仕事が始まる前に、従業員の方々から、お話を聞いた。

 

昔、ここの農場のリーフ作りはハウスではなく、外でやっていた。

 

その時はまだ農法も確立されてなく、手探りの中やっていたそうだ。

 

今のミー(農場)のレベルからしたら、そんなこと考えられない。

 

虫にたくさん食べられたり、草が生い茂っていたり、大雨の時もカッパをきて作業をしたり、土がベトベトの時は裸足で作業したりしてたらしい。

 

「だから、今でもこんなに綺麗になっているの見たら、テンションが上がるんだよね」

 

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そんないろんな苦難を経験した上で、今の農場がある。

 

そんな考えたら、なんか、熱くなった。

 

そして、すごく希望も湧いた。

 

「どうして、そんなきつくても続けれたんですか?」

気になって一つ聞いた。

 

「作物に対するこだわりや愛着が伝わってきて、目指してる先がすごく一緒だったから」

 

真野さんの熱量が、こうやって人を巻き込んで乗り越えてきた。

 

「なんで、農業やりたいの?農業じゃなきゃダメなの?」

 

作業中、真野さんから聞かれた。

 

この先、別の仕事をするかもしれない。

でも、まずは、農業じゃなきゃダメだ。

 

祖母の元で育って、稼げない農業を見てきたから。

農業で食べれなくて、どんどん荒れていっている畑を見たから。

 

それをまだ経験もない20代のやつが、挑んで結果出せたら、きっと何か変わるはず。

 

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葉っぱビジネスで有名な横石さんも、20代の時からその街のために人生かけて挑戦し、徳島県上勝町を元気にした。

 

この本を読んで、いよいよ僕も言い訳出来なくなった。

 

希望が見えない、田舎の風景を変えたいから。

 

そういう生き方だったら、狂えると思う。

 

オランダに行って良かったのはピエトモンドリアンに出会えたこと。

 

彼の作品、そして、生き方を見て、すごく感銘を受けた。

 

彼は間違いなく狂っていたと思う。

だからこそ、こんな作品を作れて人々を感動させれる。

 

「狂ったら孤独だよ?」

真野さんに言われた。

 

きっとそうだと思う。

 

でも、僕は、そんな生き方をしたい。

 

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その先に、きっと人を感動させれるはず。

 

とにかく実際にやっている人と、その人から学ぶ人ではめちゃめちゃな差があることを毎日痛感する。

 

だけど、今は徹底的に真野さんの考え方を自分に叩き込んでやる。

 

午後はひたすら、除草をした。

 

3時間ぐらい延々と単調な仕事をしていたが、集中力が続いたことが一つ時間になった。

 

「美味しくなれ、美味しくなれ」

 

そう言いながら、草をむしった。

 

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とにかく必死に草をむしった後のリーフを見たら、ちょっと可愛く見えた。