佐賀の新米農家、ど田舎から

佐賀の新米農家です。日々、気づいたことを日記としてかけたらいいなと思ってます。

時間に対する自分と他人の感じ方について

「時間測ってみようか?」

 

無農薬で農業をするのは大変だ。

 

第一、除草にものすごく時間がかかる。

 

除草って、どこまででもやろうと思えばやれるけど、めちゃめちゃ綺麗にしたからと収益が高くなる訳ではない。

 

場所によって、程々ですませたり、めちゃめちゃ綺麗にしたり、その時その時で状況を判断しなければいけない。

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これはレッドオゼイユというハーブだ。

少量でも高級なものなので、ここの除草は手間を惜しまずにやるそうだ。

 

モノによっては、除草をやらないやつもある。

 

どこに貴重な時間を投資するか、これは経営者として大事な判断だ。

 

無心で除草をやっていた。

単純作業は意外と好きで、ぼーっとしてるようで、いろんなアイデアが降ってくるから楽しい。

このことについては、TEDでも解説してある。

 


How boredom can lead to your most brilliant ideas | Manoush Zomorodi

「退屈なときにすぐれたアイデアが思いつく仕組み Manoush Zomorodi」

これを見てから、意図的に退屈な時間というか、ボーッとする時間を作っているので、除草とかいう何も考えなくていい時間は意外と嬉しい。この時間にどんどんアイデアが溢れてくる。

 

まあ、でも、いつまででもぼーっと作業してたら、こと農作業においては、あんまり進展もない。

  

そんな感じで、ぼーっと除草してたら、真野さんがアドバイスをくれた。

 

「この1時間は自由に使っていいから、自分がどのぐらいの作業スピードでやれてるのか?

集中力がどんだけ保てるか?

休憩ちゃんと取りながら、いろいろ試してみた方がいいよ!10分やって、10分休憩したりさ」

 

ずーっと、ぼーっとしながら、除草するのもあれなんで、真野さんの言われた通り、10分全力でやって、10分休暇というものをやってみた。

 

すると、びっくりするぐらい10分が早かった。

 

「意外と集中力あるじゃん」

 

次は20分でやってみることに。

 

それもまた早く終わった。

自分の集中力は20分ぐらい続くんだなーと新しい発見があったのは良かった。

 

その後、ネギや大根やニンジンの、葉っぱの収穫。

 

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これも時間測りながら収穫してみた。

何分でどれだけ取れてる。つまり、1時間あたり、◯◯円になるってのが結果としてしっかり見えるからすごくいいし、モチベーションのアップにもつながった。

 

そういえば、オランダにいた時、こんなものがあった。

 

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これは、従業員がどこでどんな作業をしていて、どれくらいの作業効率で仕事しているかが一発でわかる経営者にとってはめちゃめちゃ嬉しいアイテムだ。

 

オランダの農業は、めちゃめちゃ進んでいると言われている。

 

確かに、あらゆることを数値に直して管理していた。

面積あたりどれぐらいの重さが取れるのか。一株あまりどれぐらい取れるのか?

 

他には、人の生産性も可視化されていて、○○は平均何gのモノを取っていて、何秒あたりにやっていて、どれぐらい欠品を出してるかなどなど。

 

すごいシステムだったけど、一方で、ガチガチ縛られてて、なんか嫌だったのを覚えている。

数値がストレスになった。

管理されてる感覚が凄くて。。

 

数値化は大事だが、使い方は考えないといけないと思う。

 

自分にとってはすごく有効だが、相手や周りにとってはそれがストレスになるはず。

 

僕はよく走るんだが、やはり、ちゃんと一キロどれくらいで走ってるかを見ながら、走った方が絶対に速くなる。

 

そして、何より遅い速いの結果がしっかりと出るので、楽しい。

 

そう考えると、セルフマネジメントにおいては、数値化は必須だと思う。

 

みんなが、気持ちよく、かつ生産性を上げるにはどうしたらいいのか?

 

ミー(真野さんの農場)は、従業員の働き方が、面白い。

 

従業員は時給じゃなくて、月に一律一定額をお支払いしてるそうだ。

最低これだけ働いてね。ってのも無い。

 

どんだけサボってもいいはずの制度なのに、皆さん責任持って、自主的に早朝に出勤して農業している。

 

ステマティックに人を拘束して、生産性を上げるやり方よりも、こうやって、一人一人に権限を持たせて、自分たちで責任を持って自由にやれる組織ってほんとにすごいと思う。

 


The human skills we need in an unpredictable world | Margaret Heffernan

ちょうどTEDの動画でヒントになるようなことを見た。

「予測不能な世界で必要な人間らしいスキルとは Margaret Heffernan」

 

ここで言われていることは、生産性を上げるために、数学的なシステマチックなアプローチは、変化がない場所ではすごく力を発揮するが、変化が激しい場所では、全く意味をなさないということ。

 

ロバストネスという概念も出てきたので、一応参考までに。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8D%E3%82%B9

 

非常に面白い動画なので、ぜひ、見てください。

ティール組織とかにも繋がる話です。

 

 

 

農業という不確実な世界だからこそ、生産性を上げるためにはシステマティックに管理するのではなく、その人の特徴を捉えて、よりハートフルな経営が出来たらなと思う。

 

一方で、自分自身に対しては、徹底的にシステマティックにやってもいいなと思う。

 

この考え方は変わるかもしれないが、今のところはそう思う。

 

よし、まずは自分自身をシステマティックに管理してみて、数値化することから始めよう。

 

例えば、部屋の掃除とか朝の味噌汁作りとか。