素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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義父

田植えの日が近づいてきた。

 

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伊万里に帰ってきて3年目になるが、田植えを本格的に行なっているのは今年が始めてだ。

 

過去2年は教えてくれる人もおらず、よくわからないままやってあまりうまく行かなかった。

 

(教えてくれる人はいたのかもしれないが、そもそも、何を教えてもらえば良いのかすらわかっていなかった)

 

今年は、義父から習いながら、準備を進めている。

 

義父は、一から全部丁寧に全部教えてくれているので、素人の自分からすると本当にありがたい存在だ。

 

義父がいなかったら、今年も田んぼはほとんどやれてないだろ。

 

 

今回分かったことは、田植えをするのは、全体の仕事の5%ぐらいのことで、そのための準備がとても大変で計画的にやっておかないといけないということ。

 

周りの草刈りをちゃんとして、天気を見ながら、周りの人を見ながら、水の流れを見ながら、田んぼの状態を最適な状態に持っていかないといけない。

 

 

義父のすごいところは、コミニュケーションの能力だ。

 

うちに来た時に、近くに歩いている人たちにどんどんと話しかけて、仲良くなり、いろんな情報を得ていた。

 

僕はこれまで積極的に他の人と話をしたりしていなかった。

恥ずかしかったり、めんどくさかったりするから。

 

でも、義父は何の抵抗もなく、すごく自然体でいろんな人と仲良くなっていっていた。

 

僕もそういう能力身につけないなと思う。

 

僕はなかなかその辺の人に話しかけたり、仲良くなったりしないタイプだ。

 

義父から学ぶことは、田んぼ以外にも色々とありそうだ。

 

自然の厳しさと人の温もり

今日も鶏たちは無事でした。

 

「クウァー、グウァー」と元気に鳴いていた。

 

鶏がそこにいるというのは当たり前のことなんだけど、当たり前のことじゃないなと思うようになった。

 

 

鶏が襲われて精神的にきつかったが、いろんな人がコメントや連絡くれて、すごく温かい気持ちになった。

 

そして、昨日と今日の2日に渡り、福岡から大黒夫妻がお手伝いに来てくださった。

 

とても暑い中だったが、黙々と作業をしてくださった。

 

ありがたかった。

 

周りの方々に本当に支えてもらっている。

 

今回のことは非常に残念だし、悲しいことだったけど、自然と向き合う仕事なので、これから先もきっといろんなことが起こる。

 

この経験を学びに変えて、一つ一つ成長していきたい。

 

いろんな人に抱っこにおんぶで、なんとかなんとか前に進んでいるので、なんとか歩けるようになりたい。

 

息子も寝返りを始めたので、先に歩きだすのは、もしかしたら息子かもしれない。

無事でした!

昨夜は鶏舎に泊まった。

 

これ以上鶏がやられないように。

 

やることは、侵入経路を防ぐこと。

 

従業員と一緒に見回りをして、全ての業務をストップして、リスクがありそうなところを補修した。

 

また、防獣用のライトや音がなる機械、電気柵なども買った。

 

僕らがいろんなものを買いすぎて、ホームセンターの防獣コーナーは品薄になっていた。

 

命が守れるなら、過剰なぐらいがよいなと思う。

 

そうして準備をしていると夜になった。

 

養鶏場は四方を山に囲まれているので、かなり暗い。

 

何度か獣が来たように感じたが、見間違えかもしれない。

 

ずーっと、これと言った動きもなく、もういいかなと思いながらも、なかなか寝れない。

 

そんな時間を過ごしているうちに朝になった。

 

一回も獣は来なかった。 

 

とりあえず、鶏が獣にやられなかったので、安心した。

 

また100羽やられたら、会社的にもかなりピンチだ。

 

 

妻から聞かれたことで、ハッとしたことがある。

 

「もし、鶏がみんないなくなったらどうする?」

 

「そうなったら、養鶏場をしっかりと整備して、また鶏飼うよ」

 

すぐ答えが出てきた。

 

鶏を辞めて、他の仕事をやるとか、別の企業に就職するとかいろいろ方法を考えたが、やはりこの答えしかなかった。

 

妻から質問されるまで、そのことに全く気づかなかった。

 

大学では生化学を勉強していて、営業の仕事やライターの仕事とかも経験して、ある程度いろんな仕事が出来ると思っていた。

 

でも、今は養鶏以外に考えられない。

 

僕の目的は、田舎で挑戦する人を増やすことだ。

 

だから、この先、農業だけでなく、様々な事業に挑戦していきたいと考えている。

 

でも、今の僕は養鶏しかない。

 

そこに全力をかけようと強く思えた。

 

素ヱコ農園をたくさんのお客様に愛される農園にしたい。

 

過去最大の被害

朝、いつも通り養鶏場に行くと、いつもとは違い、鶏の羽がそこらじゅうに散乱していた。

 

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まさかと思い、走って養鶏場の中を見回るとそこには沢山の鶏が横たわっていた。

 

首に大きな傷がある子とか、首がない子とか、無傷のまま固まった子とか。

 

従業員が先日見たと言っていたので、おそらくキツネが入って来たのだろう。

 

昨日まで元気だったのに、100羽ほどの鶏が死体になっていた。

 

ここまで被害は出たことはなく、悔しさと動揺と悲しさと、いろんな感情が混じり、感情がパンクしそうになった。

 

金銭的にも精神的にも大きなダメージだ。

 

 

とにかく、今やれることはしっかりと対策を取ることだけだ。

 

生き残った鶏たちは元気に卵を産んでくれていた。

 

その卵がすごく貴重に思えた。

 

改めて、命を扱う仕事というのは、大変なことだと痛感した。

 

自分じゃない色がどんどんと

家に帰ったら、白い液体のような固形のようなものが器に入っていた。

 

妻が早速マヨネーズを試作してくれていた。

 

早速、スナップえんどうにつけて食べてみると、めちゃくちゃ美味しかった。

 

お酢もみりんも良いやつ使って、マヨネーズ作ってみた。まだまだ美味しくなると思う。いろいろ試してみるね」

 

正直、調味料やお菓子のことはあまり分からないので、主婦である妻に任せっきりになっているが、妻が自らどんどんと進めてくれている。

 

理想とするマヨネーズがあるらしく、早速それもネットショップで買っていた。

 

また、プリンに関しても、生産背景などから調べて最適な原料を探していた。

 

「私もブログとか書きたいな!ここのブログ、交代制で書いたらどう?妻の目線があったり、従業員の目線があったりして、面白いかも」

 

と提案してくれた。

 

確かにそれがいいかもなと思った。

 

もしかしたら、次のブログは、僕じゃない人が書いてるかもしれません。

 

何より子育てが大変な中で、自主的にいろいろと調べて、動いてくれる妻に感謝だ。

 

従業員の田中くんも、自分で考えてどんどん行動してくれる。

 

周りに支えられてなんとか進めているなと思う今日この頃です。

 

僕もリーダーとして、やるぞ。

今後の仕事

6月までの仕事の計画を立てました。

 

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こういった計画を立てることはほぼなかったんですが、従業員もいるので、彼もこれから具体的に何をやっていくのかをしっかりと把握してもらうためにもやりました。

 

ほんとはあまり計画立てずに、その時その時でやりたいことをやりたいんですけど、マストでやらないといけないことが多すぎて。。

 

ここ数ヶ月の仕事は今後数年間に響いてくる仕事なので大切にしたいです。

 

お金もたくさん使います。

 

従業員と力合わせてしっかりと進めていこうと思います。

 

体動かしたいな〜っていう人、募集しています笑

 

 

 

忙しいけど、充実している

 

4月に入って、一気に進んでます。

 

卵の数も増えたのですが、お客さんもそれに伴いどんどん増えました。

 

卵は、まだまだ需要がありそうですし、鶏にストレスをかけない飼い方で、まだまだ飼育できるので、もう少し卵の数増やしていきたいなと思ってます。

 

ずっと作ってきた鶏舎も、いよいよ大詰で、残りの大きい仕事は水道を作るだけになりました。

 

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前の水道の設計と必要な道具の調達は業者に任せました。

 

そのおかげで、スムーズにできましたが、今、明細を見直すと、だいぶお金がかかってました。

 

おそらく、自分で設計して、自分で道具の調達をすると、15万円ぐらい削減した値段で作れそうです。

 

残る生産の課題としては、

あとはヒヨコを育てる技術を確立すること

餌の安定供給と保管です。

 

特に、餌はウクライナのこともあり、今後もさらに高くなっていくと思うので、今のうちに調達できる分調達したいなと考えています。

 

また、販売に関しては、今は卵だけをやっていますが、今年度中には卵を使った加工品(プリンやマヨネーズ)や鶏肉の販売をやっていきたいなと思います、

 

主婦である妻の意見も聞きながら、私たちならではの価値を提供できたらなと思います。

 

 

仕事のスピードが圧倒的に上がったのは従業員の田中くんが来てくれたことが大きいです。

 

やっぱり、一人と二人では全然違います。

 

そして、田中くんは、「どうしたらいいですか?」ではなく、「〜しようと考えていますけど、どう思いますか?」と言った形で、まず自分の考えをしっかりと持って行動してくれます。

 

もちろん失敗もありますが、そうして、主体的に行動した結果の失敗は、失敗が自分ごとになるから、次につながるんじゃ無いかなと思います。

 

 

従業員の保険証が届きました。

 

届いた保険証には、当たり前ですが、株式会社suecoと書いてあって、なんか嬉しくなりました。

 

と同時に、そんな従業員の保険証ができたという当たり前のことでいちいち喜んでいる自分に気づいて、まだまだ小さいなと思いました。

 

suecoの保険証持った人をもっと増やしたいです。