素ヱコ農園の日々

佐賀県伊万里市で便利になった世の中で、手間のかかるストレスフリーの平飼いで外国産の餌に頼らないこだわりの餌作りを行っています。

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てこの原理に驚く私

驚いたのは、金吾さんが5人の力でも全く動かなかった重い重い撹拌器を一人で動かしたこと。

 

最初、「動かしちゃるばい」と言ったときは、流石に嘘だろって思った。

 

でも、違った。

 

**********

 

撹拌器が到着した。

 

餌を混ぜるために使うやつだ。

 

県の支援センターの方の紹介で、牛農家さんから中古の使ってないやつを買うことができた。

 

昔の牛農家さんたちは自分たちで餌を混ぜていたが、今はJAからの配合飼料を与えている人が多い。

 

その頃の撹拌器が結構余ってるのだ。

 

牛と比べて、鶏は食べる量が少ないから、なかなかいいサイズがなかったけど、やっとみつかった。

 

鶏も数が増やしたいし、電気もそろそろ通るようになるので、手に入れれてよかった。

 

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トラックで運んだ。

 

積むのはフォークリフトで簡単に積めたんだけど、うちには重機が無くて下ろすのが大変だった。

 

機械って、便利だなと改めて思った。

 

この撹拌器、400キロぐらいあると思う。

 

5人で持ち上げようとしても、全く動かなかった。

 

だから、養鶏場の中に入れることができず、とりあえず、トラックから下に降ろすので精一杯だった。

 

**********

 

久々に、金吾さんが見えた。

 

作業していると、遠くから僕の作業を眺めていて、

 

 

「これは、こうしたがいい」

 

 

と針金の使い方を丁寧に教えてくれた。

 

農業始めるまで、ノコギリすら使ったことなかったので、こういう基本的な作業への指摘は本当にありがたい。

 

 

「道具の使い方はほんのちょっとしたことだけど、そのほんのちょっとだけで成果が大きく変わるけんな」

 

道具の正しい使い方がわかってないことは、僕の大きな課題だと思う。

 

 

多くの人は、親や先輩たちから道具の正しい使い方を学ぶけど、僕の場合、そういう人がいないから、全部オリジナルだ。  

 

どんな道具を選び、どんな使い方をするか?

 

これは経験によるところが多いから、とにかく自分でなんでもやってみようと思う。

 

**********

 

 

驚いたのは、金吾さんが、5人の力でも全く動かなかった重い重い撹拌器を一人で動かしたこと。

 

最初、「動かしちゃるばい」と言ったときは、流石に嘘だろって思った。

 

でも、違った。

 

撹拌器は、僕のハウスの中の置きたかったところへ正しく配置された。

 

どうやって動かしたか?

 

てこの原理や、パイプでうまくレールを作って転がして、重い攪拌器を目的の場所まで運ぶことができた。

 

僕には絶対できなかった。

 

これは、まさに知恵だなと思った。

 

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てこの原理を使って重いものを持ち上げるという発想は全くなかったし、筒を下に入れて転がすという発想もなかった。

 

経験の力。

 

さすがだと思った。

 

経験をしないと、その発想が出てこない。

 

僕には圧倒的にその経験が足りてない。

 

なんでも自分の手で経験しよう。

 

経験豊富な人の真似をしよう。

 

 

それが自分の糧になるはず。

 

 

やっててできないことがあったら、前向きにそれをどうやったらできるか?を考えながら、手を動こかして、たくさん経験しようと思った。

 

 

これからやっていくこと!

銀行の方と話をしてます。

 

融資を受けるためです。

 

ありがたいことに、むかし卵は、良い反響をいただいてます。

 

良いか悪いかの基準はいろいろあると思いますが、現在購入していただいた半数以上のお客様は2回以上買っていただいてます。

 

 

 

ただ、個数に限りがあるので、大ぴらには宣伝してなくて、わざわざメッセージ送ってくださる方にのみ現在は販売してます。

 

1日15パックぐらいしかできないので。

 

まずは、量よりも質を確立させたかったので、少ない羽数で、自分が納得する卵を作ることを優先させてました。

 

今後は、質を担保したままもう少し数を増やしていこうと考えてます。

 

そのために、資金が結構必要になってくるので、銀行とお話してます。

 

 

養鶏場は、2つあるのですが、1つ目もまだ全然完成してないです。

 

いままで、最小の機能で鶏を飼ってたので、ここから仕事ができるようにカスタマイズしていかないといけません。

 

 

下は一つ目の養鶏場を完成させるためにやるべきことです。

 

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(1)作業場のスペース確保のため、金柑の木を伐採する。(t:time)3h(c:cost)¥0 (m:memo)金柑の収穫も一緒に行う

 

(2)各部屋の入り口に扉を製作して設置。

(t)20h(c)¥4万(m)扉の寸法が大事。また、(13)の支柱の補助の寸法との兼ね合いもあるので慎重に。

 

(3)イノシシ対策に電気牧柵設置。

(t)3h(c)¥3万(m)夜間のみ作動。入り口付近などは設置場所を考える必要あり。

 

(4)スペース新しく作る

(t)3h(c)¥0.5(m)コンクリート使うので、素早く

 

(5)柵を強化する

(t)3h(c)¥0(m)土をしっかりと盛る

 

(6)鶏用の止まり木を作る

(t)6h(c)¥0(m)

 

(7)瓦を埋めて、仕切りを強化

(t)2h(c)¥0(m)ついでに網に穴が空いてないか確認する

 

(8)水飲み場を自動化

(t)20h(c)¥30万(m)設計図をもとに、誰か手伝いに来た時にやる

 

(9)産卵箱をリニューアル。通路で卵回収できるように。

(t)20h(c)¥6万(m)設計図通り機能するか未知数。場合によっては時間がかかるかもしれない。小さいテスト必須

 

(10)餌箱増加

(t)6h(c)¥2万(m)単純に餌箱増加するだけでなく通路から餌を入れれるやつになるとベスト。そうするの金額も時間もかなりかかる。ここにトライする価値はあるので、設計図をつくる

 

(11)井戸のポンプのための導線作り

(t)2h(c)¥0(m)これはすぐ終わらせる

 

(12)道具置きを作る

(t)3h(c)¥1万(m)何がどこにあるか一目でわかるような配置に

 

(13)支柱の横を固定

(t)2h (c)¥0 (m)どんな高さにするかで餌箱や産卵箱の設置位置が変わるので寸法をしっかりとる。

 

合計

94h

46万円

 

 

ざっと書いたんですが、おそらく時間もお金もこれより多くなりそうです。

 

日頃の業務を行いながら、製作を続けるので大変ですが、コツコツ進めていこうと思います。

 

これ全部やって、やっと一つ目の鶏舎が完成です。

 

あともう一つあるので、長い目で見て楽しくやっていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

牛農家さんと話をして、リアルな現場を知った

中古の撹拌器を譲ってもらうために、牛農家さんのところに行った。

 

素ヱコ農園の鶏の餌は、配合飼料を使わず、自分たちでなるだけ地元で取れるものを混ぜて作っている。

 

今、餌を混ぜるのは自分の手でしている。

 

餌って何十キロもあって、それを均等になるように手で混ぜるのは結構な労力だ。

 

毎日やってるので少しは慣れたが、時々、疲労が溜まった時、ずーんってなる。

 

だから、撹拌器を入れることにした。

 

撹拌器は市場がかなり小さいので、一個数十万円ぐらいと値段が高く、まだ売り上げもろくにない僕にとってはなかなか大きな買い物になる。

 

だから、中古で探すことにした。

 

これまでも撹拌器を譲ってくださるという方は何名かいらっしゃったが、求めているサイズよりも随分と大きかったりして、話がまとまらなかった。

 

県の普及センターの人にも頼って(使い方あってるかな?笑)探してもらうことに。

 

そして、やっと、自分が欲しいサイズの撹拌器が見つかった。

 

ある牛農家さんのところにあった古い撹拌器。

 

支援センターの方が見つけてきてくださった。

 

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ずっと使ってないという話だったが、ちゃんとモーターも回ったのでよかった。

 

来週の金曜日にうちに運ぶことにした。

 

 

よし、これで、撹拌器については、完了した。

 

まあまあ時間かかったけど、電気が通る前に話がついて良かった。

 

 

 

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せっかくなので、牛を見せてもらいながら、牛の話をたくさん聞いた。

 

牛農家って本当に大変なんだなってのがわかった。

 

肉牛生産では、2つのタイプがあって、母牛に子牛を生ませ、その子牛を育てる「繁殖牧場」と、市場で買った子牛を大きく育てる「肥育牧場」がある。

 

牛は、産まれてから市場に出るまで3年かかる。

 

問題は、牛の値段が市場に大きく左右されるということ。

 

牛を仕入れた時の値段に比べて、牛を出荷する時の値段が高くなかったら、赤字になる。

 

牛はかなりの餌を食べる。

 

例えば、60万円で牛を入れて、100万円でしか出荷出来なかったら、餌代含めたら、大赤字になる。

 

実際、そんな話ばっかりなのだ。

 

オリンピックを見込んで、準備してきた人たちは大打撃を受けている。

 

3年後の市場の動きなんて読むのはほぼ無理ゲーだ。

 

 

伊万里の畜産も、どんどん赤字でなくなっている。

 

伊万里牛と言うブランドは近い将来なくなると言われている。

 

 

この話を実際に生産者から聞いて、いろいろ考えてしまった。

 

リアルな話だった。

 

市場にあまり左右されてないって大事なんだなとすごく感じた。

 

市場に関係されず、自分でちゃんと価値をつけれるようにならないとな。

 

それにしても、伊万里の大事な資産である伊万里牛がなくなるの、辛いな。

 

 

 

 

 

 

 

できることを増やしたいな。

産卵箱の改良をしていた。

 

鶏は、暗くて狭いところで卵を産むという習性がある。

 

要は、産卵箱にするためには、暗くて狭い空間を作ることができればよい。

 

今は結構大きい産卵箱を使っている。

 

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しっかり卵を産んでくれるから、すごく良いんだけど、もっとコンパクトにして持ち運びをしやすくしたい。

 

欲を言えば、通路からでも、卵を取り出せるような形状にしたいと考えている。

 

通路から卵を取り出すことが出来たら、作業時間が大幅に減る。

 

概算で、1日で20分ぐらい減少して、年間120時間ぐらい削減できるはずだ。

 

 

産卵箱のイメージはこんな感じ。

 

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鶏が卵を産んで、その卵がコロコロと転がって、一箇所に集まって、それを集めるという感じで。

 

寸法とかよくわからないから、とりあえず、大まかかに、小さいやつを作って試してみることにした。

 

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こういう作業は、設計図を作った方が上手くいく。

 

でも、僕は設計図を作れない。

 

設計図を作った方が、必要な資材も揃えれるし、寸法も最初からきまっているから、時間のロスもない。

 

でも、設計図作れなくても、完璧じゃなくていいし、やりながら改良していくのが自分で設計できる醍醐味だ。

 

なんとなく手を動かして、小さいものをちょっと作ってみることから始めたら、意外とあとからイメージが湧いてきて、設計図っぽいやつを途中から作れるようになることも何回もあった。

 

イメージができなくても、手を動かしているとなんとなくイメージが湧いてくる。

 

だから、イメージを先に描くことよりも、まず小さくてもいいから、手をちょっと動かして、そこからイメージを描いて、また進めていく方が早い気がする。

 

このやり方は、木工とかだけじゃなくて、いろんなものを作る時に絶対役に立つと思う。

 

最近は、キャリアデザインとかライフプランとか言われてるけど、こういうのもまず計画するんじゃなくて、まず小さく何かをやってみることが大事な気がする。

 

完璧にやろうとするから、計画をめちゃくちゃ重視しちゃうけど、答えなんてないし、やりながら改良していった方がきっといいはず。

 

 

今、自分で木工をやってるのには訳がある。

 

それは、シンプルに、お金がないからだ。

 

せっかく井戸掘ったし、自動で養鶏場に水を流せるようにしたい。

 

やり方がわからなくて、業者に相談して、見積もりしたら、80万円ぐらいかかることが判明した。

 

内訳を見たら、30万円が材料費で50万円が人件費らしい。

 

しかも、工事自体も、基本的にパイプを繋ぎ合わせるだけで、一人でも2、3日で終わる作業だった。

 

業者に聞いてみると、自分でやれるから、これは頼むより自分でしてみた方がいいと言われた。

 

自分で出来るなら、その人件費50万円は浮かすことができる。

 

今の僕の時給なんて、たかがしれてるし、こういう工事の経験は積んでおくと後々生きてくるだろう。

 

とりあえず、30万円で自動灌水設備を部品を頼んだ。

設計図ももらうことにした。

 

小さくちょっとずつやって、できることを増やしていきたいと思う。

 

なんでも、自分でやれるって、結構自由になれる気がするなー。

育てた鶏を、自分の手で殺めて、食べたこと。

先日、育てていた鶏を、食べました。

 

自分で絞めて、毛を取って、捌いてお肉にしたのは、はじめてです。

 

教えてくださったのは、金吾さん。

 

忙しいにもかかわらず、付き合っていただきありがとうございました。

 

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自分で育てた鶏を、

自分の手で殺めて、

自分で食べる。

 

この体験は、僕にとってはなかなか強烈的だった。

 

 

捕まえてもジタバタするから、足と羽を縛って、逆さに吊るした。

 

首を切るというやり方があるらしいが、金吾さんに教えてもらったのは、嘴のなかに刃を入れて嘴の中の端っこあたりをスッと切るというものだった。

 

すると、吊るされている鶏は白目になり、さっきまでバタバタしていた鶏は静かになった。

 

そして、口から血が出てきた。

 

これが血抜きだ。

 

その後、お湯につけて毛をむしる。

 

意外と毛が簡単にむしれた。

 

毛をむしるのは、全部綺麗にむしらないといけないから、結構大変だった。

 

毛が完全にむしれたら、その後、包丁を使って肉をさばく。

 

びっくりしたことだが、鶏の毛を完全にむしると、僕らがいままで見てきた姿になって、僕のさっきまでの胸のざわつきがなくなった。

 

鶏として認識していた物体が、肉として認識できるようになったからかな。

 

この時、周りにも友達が何人かいたが、僕だけでなくて彼らも同じことを言っていた。

 

同じ鶏なのに、毛があるのとないのでは、人に対する印象が、こうも違うのかとすごく驚いた。

 

 

当たり前のことだが、1羽の鶏の命からは、手羽先も手羽元も、2本しか取れなかった。

 

脚は2つしかないし、羽も2つしかないから。

 

スーパーで見るパックにたくさん詰め込まれた数百円の手羽先は、何羽の命からできているんだろうか。

 

 

 

 

砂ずりには、砂がたくさん入っていた。

 

腸はめちゃくちゃ長かった。

 

卵になる前の卵黄もたくさんあった。

 

 

捌いた鶏は、炭で焼いて食べた。

 

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すごくおいしかった。

 

平飼いで、餌にもこだわってるからかな。

 

親鳥だから、歯応えがしっかりしていたが、その中にも柔らかさがあって、食べていてクセになった。

 

 

いただきます。

ごちそうさまでした。

 

鶏を食べる時、食べ終わったあと、自然と丁寧に口に出てきた。

 

そして、普段はこんな感じで言えてないなと反省した。

 

 

 

昔は、多くの家庭で鶏を飼っていた。

 

自分で育てた鶏を自分の手で捌いて食べる。

 

ということは、誰もが経験することだった。

 

きっと、そのころは、命がもっともっと近かったはず。

 

今回、鶏を捌いてみて感じたこと、

 

命を近くに感じれば、丁寧になるということ。

 

僕が生活していく上で、たくさんの命のもとにその生活成り立っているということを改めて感じた時間だった。

 

人の役割が細分化され、いろんなものが便利になり、分断されてしまった今。

 

養鶏家として、ただ卵を売るだけじゃなくて、もっともっと大きな役割がありそうだなと思った。

 

 

 

 

 

 

ありがとう。さようなら。鶏たちよ

今日、本間さんからいただいた鶏100羽とお別れしました。

 

実は、うちに来たときから既におばあちゃん鶏でした。

 

僕は、養鶏初心者だったので、いきなり若鶏でスタートするのはリスクが高かったです。

 

もしそれで、害獣が来て、食べられたりしたら、最悪です。

 

だから、もし最悪のことがあっても、問題ないようにおばあちゃんを飼うことにしました。

 

おばあちゃんの鶏を飼って、自信がついたら、新しい鶏達を飼って、増やしていこうと考えてました。

 

今回、お別れしようと思ったのは、若鶏も成長してきて、卵の味も安定してきて、今後ある程度大きくできる算段がついたから。

 

おばあちゃん鶏たちは、うちにきて4ヶ月たっておばあちゃん具合が更に加速しちゃって餌代ばっかりかかるようになったから、です。

 

このおばあちゃん鶏達は、僕が養鶏をスタートしたときから一緒にいる鶏達です。

 

だから、すごく思い入れがあります。

 

「イタチとかキツネとか入って来んかな?」

「餌ちゃんと食べるかな?」

「どっから餌を仕入れたらいいんだろうか?」

 

この鶏たちのことを考えて、いつもハラハラしてたし、分からないことだらけで、きっと沢山迷惑をかけたでしょう。

 

あの時は、ごめんなさい。

 

でも、鶏たちが産んでくれた卵を買ってくれたお客さんが、美味しいと喜んでくれた時は本当に嬉しかったです。

 

美味しい卵を、ありがとう。

 

彼女達がうちに来てから4ヶ月、僕の喜怒哀楽は、ほぼ彼女達のためにありました。

 

だから、いざ別れると決めて、彼女たちを捕まえて、箱に入れなくなったときは、なんかすごく悲しくなりました。

 

そして、平飼いだから、本当に集めるのに苦労しました。

 

めっちゃ逃げるし、元気だし、スペース広いし。

 

ほんと、なかなか捕まってくれなくて、やっぱり平飼いってめんどくさいなと、思っちゃいました。

 

 

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鶏たちは、この箱に入れられて、殺されてお肉にされます。

 

それを想像すると、僕たちは命をいただいてしか生きていけないんだな、と改めて思いました。

 

 

鶏の処理について、今回は、業者に頼んで、処理してもらいました。

 

でも、ゆくゆくは自分で処理したいと考えています。

 

お世話になった鶏達を最後まで責任持って、その命をいただく、という流れを作りたいです。

 

「卵を産まなくなった鶏をどう処理するか?」

 

という問いは、僕みたいな小さな養鶏家だからこそ、しっかり考えるべきことです。

 

命を扱う仕事って、考えさせられることが多い。

 

心を揺さぶられた一日でした。

 

焚き火

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焚き火をした。

 

一緒に高校野球やってた地元の友達たちと。

 

 

そうそう、先週も焚き火をした。

 

先週は、テント立てて、そこでそのまま寝た。

 

最近は、居酒屋にいくようなノリで、焚き火をしている。

 

カジュアルに焚き火ができること、

 

これは田舎に住むものの特権かもしれない。

 

 

風が強いと燃え上がり、薪が少なくなってくると火力が弱くなる不安定な火のように、火を囲むとそこにいる僕らは、いろんな過ごし方をしてしまう。

 

僕らも火の前だと普段は話さないようなしんみりした話をしたり、逆に普段よりもはっちゃけたり。

 

満点の星の下で、ぼーっと火を眺めて、ロマンチックな気分になってもいいし、周りには誰も居ないので、お酒を飲んでワイワイ騒いでもいい。

 

 

火をを焚くと、真冬なのに、全然寒くないのも、またいい。

 

 

嬉しかったことは、

 

「俺たちも、高校の友達が素ヱコ農園のユニフォームを作ろう」

 

と友達が自分達で良さげなオーバーオールを探してネットで買っていたこと。

 

まあまあ値段したけど、4人でそれぞれ好きな色を選んで買った。

 

「作業着買ったけん、これで逃げれんね」

 

と笑っている友達を見て、僕の心は熱くなった。

 

ほんと、いい友達持ったな。

 

 

 

「まず小屋を作るぞ」

 

自分達の活動をするための小屋を作りたいらしい。

 

僕としては、自分がやってることが、みんなの遊び場になるなら、最高だと思う。

 

 

 


小屋の作り方という本を買ったが、見ていると自分たちでも出来そうな気がしてきた。

 

時間は、かかるだろうけど、ぼちぼちやっていこうと思う。

 

みんなも、もうユニフォーム買ってしまったし、逃げれないだろう。

 

今後のことを考えても、一回、小屋作りをやってみれば、今後軽い工作はほとんどできるようになりそうなので、すごい楽しみだ。

 

 

焚き火も、小屋作りも、田舎に住んでいる人ならではの遊び方だろう。

 

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これからは、遊びの時代だという。

 

テクノロジーによって、必要なものは極限まで安くなり、事務作業もなくなるだろう。

 

効率的な社会。

 

僕が好きな本に、ミャエルエンデのモモという物語がある。

 

モモ (岩波少年文庫)

モモ (岩波少年文庫)

 

 

 

無駄な時間を削った先に待っている灰色な世界。

 

みんな、高層ビルが立ち並び、人のの繋がりが希薄になり、せかせかしている。

 

エンデが1973年に書いた世界は、より現実的になっている。

 

最近は、コロナウイルスによって、自粛、マスクの徹底、人の行き来がしにくくなり、ますます自由がなくなってしまった。

 

 

これから、社会は、どうなっていくんだろうか?

 

焚き火をして、ぼーっと火を眺められるような時間や余裕が、僕が住む田舎にはある。

 

速くないし、便利じゃないし、大きくもない。

 

ゆっくりで、非効率で、小さくて、でも、豊かな暮らし・時間。

 

そんな日々を過ごせることが嬉しか思う。